分子標的薬の中には、特異的な働きをする免疫チェックポイント阻害剤があります(フェーズMを止めよ! 後編 参照)。

免疫チェックポイントとは免疫の異物攻撃にブレーキをかける仕組みのことで、がん細胞が免疫細胞につけた「ブレーキをかける被り物」を外す(阻害する)薬です。

つまりこの薬の使用によってがん細胞を攻撃するのは自身の免疫ということでしょうか。

2020年8月の時点で標準治療として保険が適用される免疫チェックポイント阻害薬は、まだCTLA-4阻害薬(ヤーボイ)、PD-1阻害薬(オプシーボ 、キイトルーダ)、PD-L1阻害薬(テセントリクなど)の3種類のみで、それぞれに適用可能な部位や条件があるようです。