「細胞障害性抗がん薬」は悪性腫瘍を退治するイメージでしたが「細胞の増殖の仕組みに着目しその一部を邪魔する」と国立がん研究センターの用語集にあります。つまり直接的作用は増殖を抑えること(フェーズMを止めよ! 前編 参照)。
 
活発に増殖する悪性腫瘍が標的なので増殖が活発な髪や骨髄にも副作用として影響が出てしまいます。
 
作用する細胞周期(G(間)1期→S(DNA合成)期→G2期→M(分裂)期)例はアントラサイクリン系はS期、タキサン系はG2/M期とドキュメントにありました。意外なのはエリブリンでG1期が中心とか。
 
そうなると腫瘍の状態で効き方が変わり、複数あると「効く効かない」が混在してしまうような気がしました。