化学療法を続けていくと、爪は変色したり、割れたりして、投与回数を刻んだ年輪(!!)みたいな筋も現れました。同時に皮膚にも症状が出るので、ささくれた爪は当たると痛く、割れかけた足の爪は歩行の妨げになります。

で、いつしか爪の手入れが、毎夜のルーティンに加わりました。爪切りは衝撃が強すぎるので使わず、ヤスリでこちょこちょと。そしてネイルオイル・マッサージ。

映画『フェイブルマンズ』で主人公の母がマニキュアされた長爪でピアノを弾きはじめました(両立はできないことを暗示した重要なシーンなのですが)。美しい指先に見とれていたら、爪が鍵盤をたたくカタカタ・ノイズが。まあ、爪は短くて よし、ですね。


愛用品です