今年のゴールデンウィークは

 

 

今年のゴールデンウィークは

人混みを避けてマイナーなところに行ってきました。

 

 

 

奈良は鹿が見えないほど人でごった返してると

ニュースで言ってました。

 

 

 

ならば、

ニュースにはならないけれど

日本の最古の神社に

行ってみようということに

しました。

 

 

 

 

それは

 

 

大和国六御県神社

 

こちらをご存知の方は

古代日本についてかなりご造詣の深い方だと思います。

 

 

 

六御県神社(むつのみあがたじんじゃ)と読みます。

 

 

 

ここは

 

 

 

 

大和国六御県神社とは、

奈良盆地に置かれていた宮廷直轄領である

六御県(むつのみあがた)のそれぞれの御県に鎮座する

六つの神社の総称。

 

六御県は

 

高市(たけち)、

 

葛木(かつらぎ、葛城)、

 

十市(とおち)、

 

志貴(しき、磯城)、

 

山辺(やまのべ)、

 

曾布(そふ、添)

 

それらの神社はいずれも

延喜式神名帳

に記載される式内社。

 

 

というとても

由緒ある神社です。

 

 

 

 

神武天皇が

宮崎県より東征をして

 

畿内に

天皇となり大和を

治める時に

(大和に入るときは戦いはありましたけど)

戦って領地を大きくしたという

記載はありません。

 

 

 

それは

 

 

御県においでになる皇神等の前に、

「高市・葛木・十市・志貴・山辺・曾布と

御名を申してお祭り申し上げます所以は、

この六つの御県に生育する甘菜辛菜の蔬菜類を持ち参り来たって

、皇御孫命の長久の召し上がりものとして、

召し上がられます故に、

皇孫等のその恩賴に対する御礼として、

皇御孫命の立派な幣帛を捧げ献ります次第です」と……

 

 

食べ物を提供したとあります。

 

「支配」「統治」「領有」

 

の代わりに

 

「知らしめす」

「知らしをす」

「聞こしめす」

「みそなわす」

というような和語

 

また、

「食す国」(をすくに)

というと

「支配なさる国」

 

 

 

                       『古代からの風』

神戸女子大教授 鈴鹿千代乃著

 

 

 

 

 

とあります。

その地方の食べ物を食べたり、

産物をご覧になったりするということは

その地方を支配するという

意味になるのだそうです。

 

このように

神武天皇は平和裡に

大和を掌握して行ったのです。

 

その地方の豪族の姫を妃として。

 

神武天皇の妃はどなたかというと

 

大神神社の御神体

大物主神の娘

イスケヨリ姫

 

 

こうして

2代、3代、4代までは

この周辺の三輪の一族の女性を

お妃に迎えられたのです。

 

 

それから

5代、6代には

葛城山麓の豪族葛城一族の女性を

妃にされるのです。

 

そのようにして、

大和を治めていくのです。

 

 

 

ね、面白いでしょう?

 

 

古代って

 

大和って

 

 

 

奈良だけが観光地ではないのです。

 

 

大和には古い仏だけでなく

 

 

古い歴史も眠っているのです。

 

 

 

 

 

そんな眠っている歴史を求めて

行ってきました。

 

 

 

その六御県神社の中から

 

志貴御県神社と

 

山邊御県神社

 

 

 

志貴御県神社は

 

三輪山の南麓にありました。

山辺の道の入り口にあたります。

 

小さな神社ですが、

鳥居に続く

参道は掃き清められていました

 

 

 

鳥居を入るとすぐ案内板があり

「磯城瑞籬宮跡」(しきみずがきのみやあと)

とあり

 

第十代、崇神天皇の皇居跡と伝えられています。

 

古代大和王権、発展の拠点であったとも言える場所です。

 

 

 

次に車を走らせたのは

天理

 

 

天理の中心地を過ぎ

 

町外れの

別所大塚古墳の隣に

ありました。

 

 

山邊御県神社

 

 

 

ここへ行くのはちょっと難しかったです。

天理教の学校がそばにあり、

その駐車場が神社の横にあるのです。

 

本来の道はきっと村の中からしか行けないのでしょうが、

車がはいれません。

 

仕方ないから

そちらの駐車場から入らせていただきました。

 

 

 

本当に鄙びた神社です。

 

村人だけが知っている

村の守り神なのでしょう。

 

境内の真ん中に倒れたから切られたのか

古い切り株に緑の新芽が出ていたのが

印象的でした。

 

 

古いものが新しいものに

引き継がれていく。

 

 

 

そんなゴールデンウィークの旅でした。

 

 

 

 

 

 

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