二十四節気が処暑から白露へと変わり、朝の草花に露が宿り始める頃となりました。そして七十二候「草露白(くさのつゆしろし)9/8~9/12頃」が始まります。

 

 


“露”は晴れるサイン!?

露はどこからやってくる?
この頃は、草花や木に朝露がきらめき始める季節ですが、そもそもどうやって露が発生しているのか、簡単にご説明します。

露とは、空気中の水蒸気が集まって、気体から液体へと変化したもの。
これ以上、水分が気体として留まることができない温度にまで下がった時、気体であった空気中の水分は、液体へと変わります。

 

 


翌日は晴れ!?

朝露は一日の気温差が大きいと発生しやすくなります。
よく晴れた日の昼間、太陽の放つ熱により、地面は暖められていきます。

やがて太陽が沈み、夜になると放射冷却が始まります。
この時、熱の放出を遮る雲がなければ、地面に溜まった熱はそのまま宇宙に放射されます。そのため、地面の温度はドンドン下がり、翌朝露が発生しやすい状況になるのです。

また、夜間の放射冷却の際に雲一つなかった=十分に大きい高気圧に覆われているということになります。
そのため、翌日になっても良い天気になりやすいと言われているのです。

 

 

ちなみに…

皆さんは、秋といえば何色を思い浮かべますか?黄色や赤、オレンジなど暖色系が多いでしょうか。

今回の暦には、「白」という字が使われています。
実は二十四節気と七十二候が生まれた中国では、白が秋を表す色なのです。
これはすべての事物を木・火・土・金・水の5つに結びつけて考える五行説に基づいたもの。
季節や色ももちろん5つに分けられ、図のように秋と白は同じ区分になっています。ここから白は秋を表す色とされたようです。
(ウェザーニュースより)