一昨日、イタリア ミラノ出身のピアニスト、マウリツィオ・ポリーニが逝去なさった。
彼の18歳の時、第6回ショパン国際ピアノコンクールにて審査員全員一致で優勝した。
審査委員長を務めた アルトゥール・ルービンシュタイン が「今ここにいる審査員の
中で、彼より巧く弾けるものが果たしているであろうか」と賛辞を述べたことで、一躍、国際的に有名になった。
その後、丸8年間、国際演奏活動から遠ざかったが故に、伝説的ピアニストと謂われた。
その間、ミラノ大学で物理学を学んだり、イタリアの名ピアニストアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリに師事するなど、研鑽を重ねていたと伝わる。
1968年に国際ツアーに復帰し、次々と録音の国際的な賞を奪取した。
特にベートーベンやショパンの演奏は高く評価され、気品に満ちた演奏のファンは多く、
世界最高のピアニストの一人と謂れた。
3月23日の朝、イタリア・ミラノの自宅で永眠なさった。82歳であった。
悲しきかな、深く冥福を祈るのみ・・・。