フェリクス・メンデルスゾーン 交響曲 第4番 イ長調 (イタリア)
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
演奏:フランクフルト放送交響楽団 フランクフルト 旧オペラ座コンサートホール 2012年6月12日
I. Allegro vivace 0:34
II. Andante con moto 11:10
III. Con moto moderato 16:56
IV. Saltarello. Presto 23:04
1833年5月13日、ロンドンにおいてメンデルスゾーン自身(24歳)の指揮によって初演された曲です。
さて今日は、ちょっとばかり趣向を変えて、素人学問をさせて頂きますネ。
「クラシック音楽は、ヨーロッパ中心に古くから連綿と繋がって来た」と、大抵の方が考えておられるでしょう。
そこで、主だった作曲家の生きた年代を並べてみると、面白いことに気づきます。
バッハ 1685・・・・・・・・ 1750
ヘンデル 1685・・・・・・・・・・・・・・1789
ハイドン・・・・・・・・・・1732・・・・・・・・・・・・・1809
モーツァルト ・・・・・・・・・・・1756・・・1791
ベートーベン・・・・・・・・・・・・・・・1770・・・・・・・・・・・・1827
シューベルト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1797・・・・・・・1828
シューマン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1810・・・・・・・・・・・1856
メンデルスゾーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1809・・・・・・・・1847
ショパン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1810・・・・・・・・1849
ブラームス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1833・・・・・・・・・・・・・・1897
チャイコフスキー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1840・・・・・・・・・1893
ブルックナー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1842・・・・・・・・・・1896
ドビュッシー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1862・・・・・・・・1918
マーラー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1860・・・・・・・・1911
バッハ自身の生演奏を聴くことができたのは、ヘンデルとハイドン、
モーツァルトを生演奏で聴く事ができたのは、ヘンデル、ハイドンとベートーベン、
ベートーベンを生で聴く事ができたのは、シューベルト・シューマン・ショパン・メンデルスゾーン。
ブラームスはベートーベンの音楽に強く影響を受けていますが、実はブラームスが生まれる
6年前にベートーベンは亡くなっています。ブラームスが作曲活動を始めた時には、
ベートーベンは30年前の人でした。
チャイコフスキーが音楽の勉強に打ち込み始めた22歳の頃、既にモーツァルト没後70年経っており、ベートーベンの没後35年です。
ブルックナーが20歳になった頃、既にベートーベンが他界した40年後でした。
マーラーにいたっては、彼が20歳になった頃、ベートーベンの没後53年、ブラームスの没後31年です。
何を言いたいのかというと、この時代、音楽を伝えるのは、(紙の)「楽譜」しか無かった
ことを思い浮かべて頂きたいのです。
レコードもCDもない、無論、現在のようなネットワークはありませんでした。
楽譜以外に、作品を世の記憶に残すというのは、とっても無理な話しです。
よくぞまあ、時代を乗り超えて現代に伝えてくれたものだなー、と驚愕するのです。
音楽以外の伝承、例えば、中国の「漢詩」の”節回し”は完全に途絶えてしまい、現在は、
「こんな風に詠ったのではなかろうか」ということのようですし、日本の「和歌」の詠唱法も
同様のようです。
文化・芸術というものは、必ずしも自然に連綿と続いてきたものではなく、
少数の人の、たゆまない、陰の努力の賜物なのであり、それが故に、私達も「聴く」という
恩恵に預かることができるのです。
というのが、前置きで、メンデルスゾーンの偉大なる功績について、次回の記事で。