J.S. Bach: Suite for Solo Cello, Nr.1 in G major, BWV 1007
I. Prelude,
II. Allemande (本映像ではスキップされています)
III. Courante
IV. Sarabande
V. Menuett
VI. Gigue
演奏:Anner Bylsma 演奏:July 11, 2000年 演奏時間:14分6秒
アンナー・ビルスマさん(Anner Bylsma, 1934年2月 - 2019年7月)はオランダのチェロ奏者で、
バロック・チェロの先駆者かつ世界的な名手でありました。
オランダのハーグ生まれ。ハーグ王立音楽院を1957年に最優秀賞を得て卒業。
1959年、パブロ・カザルス国際コンクール(メキシコ)で優勝。
1962年ー1968年、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団首席チェロ奏者として活躍され、
バロック・チェロ奏法を追究・確立されました。
1982年にハーバード大学で学究生活を送られ、昨年(2019年 7月) 85歳の天寿を全うされました。
本ブログでは、ご存命の演奏家のみをご紹介するのが基本ではありますが、
( いつか演奏会でお聴き頂く機会がある演奏家をご紹介するのが、このブログの目的ですので )
残念ながら、バッハの無伴奏チェロソナタの演奏は、ビルスマさんを置いて他に名演奏を探せない
ので、今回はご登場いただきました。
無伴奏チェロ組曲は、第1番 ト長調から第6番 ニ長調までの6曲で構成されます。
いずれもアンハルト=ケーテン侯国の宮廷楽長を任ぜられた1717年から1723年までの6年間の
バッハ40代前半に作曲されたものです。
当時のケーテン侯国は音楽に理解のあるレオポルト候の統治下、バッハは、恵まれた環境の中で、
数多くの世俗音楽の名作を残しています。
が、仕事的には恵まれた環境下ではありましたが、最初の奥様を亡くされるなど、人生の道は
決して平たんなものではなかったと想像します。
バッハの残した「無伴奏ソナタ」という曲集は、いずれも深い思考に包まれたものばかりですが、
この無伴奏チェロソナタも、同様に、宮廷の仕事を頭の中から追い出したバッハが、独り物思いに
沈みこみながら、夜空の下、あれこれと浮かんでくる想いをかみしめながら、時を過ごしている
姿を想像させてくれます。
音楽を聴きながら、ついつい自分の歩んできた道を振り返りながら、物思いに耽る、という体験を
聴く者に促してくれるのです。静かで、暖かい感動に包まれることでありましょう。
バッハが残してくれた、宮廷音楽ではない、教会音楽でもない、個人的な優しい音楽に身を包まれ
ながら、心穏やかな時間を過ごす至福を体験なされることを願っております。
さて、バッハの膨大な音楽のご紹介をしているときりがありません。
ので、このあたりで切り上げさせて頂き、次回から W. A. Mozart に進んでみたいと思います。
【音楽】W. A. モーツアルト:ディベルティメント K. 136 へ続きます