
私は映画館というところが好きではありません。暗闇に閉じ込められた感覚の中、少しむっとする澱んだ空気と、あの大音量を、どうしても好きになれないのです。
特に映画館の「音響」はあまり褒められたものではありません。
スクリーンの裏側にセットされた大スピーカと、両壁に幾つも埋め込まれた複数のスピーカ群から発される音の「波」が滅多やたらに干渉しあって大雑音に近くなります。
ちょうど、池に小石をあちこちに投げ込んだら、さざ波が重なり合って訳がわからなくなるのと一緒の理屈です。(バックにラップなぞ流れるともう全く何を言っているのか判らなくなります)
その為、もっぱらDVDになるまでじーっと待って、自宅のシンプルなスピーカ構成で鑑賞する事にしています。そのほうが「言葉」も「音楽」も明瞭になるからです。
(もっとも、そのためのオーデオセットを揃えなきゃあきまへんが・・・)
映画は、ストーリーは勿論、俳優の語り口、演技、情景、そして「効果音+音楽」が、ピッタリとハーモニーを作り出すとき、「感動」を生み出すのです。
その大切な「効果音+音楽」がボロボロなのですから、アキマヘン。
さて、ご紹介する「Message in a bottle」は、歩むべき道を探しあぐねる沢山の人たちが織り成すドラマ。
失うことの哀しさ。愛することの勇気。生きることのかけがえなさ。
海を漂って流れ着いたビンの中に入っていた「愛の手紙」を読む女優ロビン・ライト・ペンの見事な英語(当たり前?いえ、見事ですよ!)。
バックにひっそりと流れる海と思い出のメロディ。
ケビン・コスナーの代表作の一つでしょう。
名優ポール・ニューマンの不安に揺れ動く父親像が見事です ・・・・・・