大国主と少彦名のケンカ | よしおのブログ

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『古事記』に出てくる神社に行くのが好きです。

大国主と少彦名のケンカ


昔、日本を作っている大国主(オオクニヌシ)とそれを手伝う少彦名(スクナヒコナ)がいた。

ある日のこと、ふたりはケンカになってしまった。

いつまでも決着がつかなかったため、ふたりは次の方法で解決を試みることにした。


すなわち、


「粘土を背負って遠くまで行くのと、ウンコをこらえて遠くに行くのは、一体どちらが我慢できるのか?」。


そこで、オオクニヌシがウンコを我慢、スクナヒコナが粘土を背負うことになった。


我慢くらべが始まり何日も何日も経ったころ、

ついに限界に達したオオクニヌシが口を開いた。


「もう我慢できない」と。


オオクニヌシはすぐにその場でしゃがみ込み、ウンコをなさった。


するとスクナヒコナが笑いながら「こっちもしんどいや」と言って、近くの岡に粘土を投げ捨てた。

そこからその岡を「堲岡(はにおか)」(粘土の岡)という。


また、オオクニヌシがウンコをなさったとき、ウンコが笹にはじかれて衣を汚した。

そのあたりを「はじか」と呼ぶのはそういうわけである。


そして、ウンコと粘土は石となって今でも残っているという。



参考文献:『日本神話入門』(阪下圭八 岩波ジュニア新書453)
※文章を私なりに書き換えています。
ご注意を※


<コメント>

この話がとても好きです。抜群です。

参考文献の『日本神話入門』(阪下圭八 岩波ジュニア新書453)の中で紹介されている話です。

学術的に「古事記」を説明してくれています。とても分かりやすいのでオススメの本です。

この話は「『播磨国風土記』神前群」にあるとのこと。


神様もケンカするんですね(笑)