金曜パック「最初の投稿」

このタイトル内容で金パ・デビューを心に決め、未投稿のまま1~2年が過ぎました。
何故・・・?

当時は「早稲田の星」さんが時の人。
「ヌルハチ」さんが交互に出、その話題のほかに「常連の方」の登場ありで、まさに金パ全盛期でした。
「シバの女王」枠を入れると…「新人デビュー」枠がとても少ない過当競争時代。
ですから激戦を制するには「魅力ある作品」 「話題性あるペンネーム」がどうしても必要だったのですね。
それと、デビュー作は「お題」「内容」「ペンネーム」の三点セットが必要でした。
加えて常連さんへの道は、その後の継続的な投稿。

ところが、そんなマチ状態に限って「お題拝借」のテーマがマッチしません…
そんなこともあり毎回「お題」を聞くまでは眠れない(うーん、俺は何をやっているのだろう・・・?)と。
毎日のリズムが、どんどん金パ中心に変わっていくのです。

投稿の骨組みが決まっても「お題」と連鎖しないと原稿に落とせない・・・。
いわゆる投稿ストーリーと「お題」の落し所が絡まなければいけない。

そこにやっと飛び込んできたのが『滑り込みセーフ』お題でした。
「うん、これなら書ける」と思って汚い字で走り書きしたのがこの「下原稿」。
最初の作品は、構想段階が長すぎるくらいあったので簡単に書けましたが…。
あとは、読んでもらえるかどうか・・・。

確か…、月曜日の朝、郵便局に持参し「速達」で出しました。
気になるのは、いつ行われているかわからないお便り選考日。。。「それに間合うか !」ということでした。(当時は、澤渡さんがやっていたと思われる自宅持ち帰り選考会、大変な量だったかと・・・。)
なにせ宅配便もインターネットも無い時代、北海道という海を越えたハンディは厳しいもので・・・。

投函し終えた月曜日から木曜日の深夜まで「金パ」のことを考えると鼓動が高まり…と、いえいえ金パのことしか考えていませんでした。
だからもう、ドキドキッのドキドキッです。
そして迎えた木曜深夜金曜日。
胸の高鳴りが外に聞こえてしまうくらい激しく、カセットテープのスイッチを握る手がずーっと汗ばんだままでした。

テーマミュージック
「やぁー、やぁー、やぁー、皆さんこんばんワぁー」 といつものオーラの声。

まぁー、そういう時に限って、何故か!?とても上手い作品が続くもので・・・、「あっ、読まれない」「あっ、違う」「うーん、だめかーぁ」と現実の厳しさを感じつつ、深夜二時も過ぎ、後は「シバの女王」枠と「残りひとつ枠」。
そして、ナッチャンがテーブルに音を立てて掴んだ手紙が幸運にも私のでした。
その時の感じからするとあと1~2枚お便りの候補があったようです。

原稿を読まれ始めた瞬間にわかる自分の原稿。
あの感激は今も鮮明に残っています。
原稿を書きながら「ナッチャンはこう読むだろうなぁ」と想定して書いていたので、それが現実化することの感動は最高

そして読み進んでいくうちに前半の佳境部分「五十嵐ここにすわれ!」書いた部分は『おぃ、五十嵐。うーん!イガーラシ!ここにすわれーぇぃ!!』 と・・・チャコ様(大笑)。
と読まれ、そっかー、ここは感情が入るから、名前を二回呼ぶほうがリアルなんだなぁ。
と書いた側のイメージを駆るかに凌駕する「エンターテイメント」さに敬服いたしました。
あまりにも「凄すぎる」お二人のデュエットタイムでした。