
Columbus Day
アメリカの街並みは10月に入ってハロウィン一色に染まっています。
今日の写真、スーパーに並ぶカボチャたち。
ハロウィンの仮装衣装の話になるとみんな目を輝かせて話します。
この辺になると文化の違いをすごく感じますね。
さて、コロンブスがアメリカ大陸を発見したのは1492年10月12日。
500年以上の歳月が流れています。
そして1971年、10月の第2月曜日は「コロンブス・デー」としてアメリカの法定祭日に制定(何を今更・・・って感じがしますが)。
しかし、この20年で50州のうち17州がコロンブス・デーの祝日を取りやめています。中でもサウスダコタ州ではその日を「ネイティブ・アメリカン・デー」と改めています。
さて、何が起こっているのでしょう・・・
まず、コロンブスはアメリカ大陸を発見したのではなく、アメリカ大陸の一部を発見したのであってその先も含めて大陸に足を踏み入れていないという事実です。
着いたのは今のバハマ諸島(ドミニカ共和国・・・カリブ諸島あたり)で、彼よりも先にアメリカ大陸に着いているバイキングたちは結構いたようなのです。
また、ある歴史学者によるとアメリカには、すでにネイティブアメリカンがいたのだから「発見した」ではなく「到達した」が正しい表現とのこと。
さらにコロンブス一行は、ネイティブ・アメリカン(アメリカインディアン)たちを拉致し奴隷化し、さらに大量虐殺した歴史を持っています。
「歴史は勝者が後書きした物語にしか過ぎない」 と言われるようにこの事実を両面から見ていくと・・・
ひとつは『後世に偉大な貢献を残した大冒険家であり英雄である』
そして、もうひとつは『現地人の大量虐殺者であり、現地人をスペインへ奴隷として運んだ最初の奴隷商人である』
ということとなります。
が、おそらくどちらにも言い分があるものと思いますが…。
うーん、難しくなっちゃいました。とりあえず今日はアメリカの祝日に敬意をはらい合衆国国歌を提供いたしますね。
演奏は20世紀最大のピアニストにしてコンサート活動をしない「幻のピアニスト」
ウラディーミル・ホロヴィッツです。(野沢那智さんが大好きだった演奏家のひとり)
しかも演奏会場はホワイトハウス。
30年前のレアものですが、パックもまさに全盛期の時だった手かもしれませんね。
当時、ジミー・カーター元大統領とはかなり親交が深かったことによるものです。
この演奏は、コンサートを始めるにあたってアメリカ合衆国に敬意をはらって国歌を演奏したもので、来場者が慌てて起立するところが興味深いですね。
(時間の無い方は前半をスキップして5分過ぎからご覧ください)
http://www.youtube.com/watch?v=1pCGt2z_nds&mode=related&search=