
Wind Power Plant
サンノゼから北東へ・・・ヨセミテ国立公園の行く途中。そうなんです前回のアメリカンチェリー・ピッキングに行く途中にWind Farmがあります。(というよりも正確にはありましたが正解)
日本でも時々見かける風力発電タービン。わが故郷、北海道の石狩平野上に有る石狩・空知地方は風の通り道。何度か帰るたびに見かける風車の景色・・・それでも10数台程度。
しかし、ここカリフォルニア・アルタモント地区の風力タービンの数は半端な数ではありません。
見渡す限り風力タービンだらけ…ざっと数えても1,000台を超える数ですから、あたりは異様な風景です。なんだこりゃーというほどです。
カリフォルニアでは15,000台の風力タービンが稼動しているらしくここアルタモント地区ではピーク時8,000台(現在は5,000台~6,000程度)稼動していたようです。
25年近く経過しているものもあり、メンテナンスが大変そうで、よく見るとプロペラが無かったり落下したままの風力タービンを見かけます。
さて、環境問題で風力発電が脚光を浴びる中、カリフォルニアでは、鷲、鷹、鳶などの猛禽(もうきん)類が風車に衝突して死ぬ問題があり環境保護団体から訴えが起きていいます。
環境問題を解決するはずの風力発電が逆に環境を悪化している
猛禽類は地上の獲物を見つけると視界がロックオン状態となって周囲が見渡せず衝突するという説があります。
確かに獲物を見つけてあたりを気にしていたら見失いますよね。ちょうど敵機をみつけた戦闘機のミサイル・ロックオン状態でしょうか・・・。
しかし、経過観察する中で鳥たちは風車を見つけると100m以上手前から回避行動をとるということが科学的に実証されています。
現在建設されている風力発電は、一本支柱の構造ですが、稼動し始めた1982年頃は高圧送電線鉄塔の格子状(トラス式)がほとんどでした。
この構造が猛禽類に対して「止り木」として認識され接近して衝突してしまうというのが、どうやら真相のようです。
もちろん、建設地アルタモントが猛禽類の生息場所であったことも見逃してはいけない事実のようですが・・・。
環境対策に取り組むとき、一方的な見方だけで対策を進めると大きな二次災害を招きかねません。
できるなら、やりっぱなしで終わることなく、その後時間をかけて「その環境に話しかけながら」経過を見守る姿・・・すなわち自然界との協調ができる対策であったかを経過観察する独立部門が国とか州に必要な気がしまよね。