昨日は、終戦記念日でしたね。
日本では、1945年8月15日が終戦記念日となっています。
俺も、祖父母や親が戦争を体験しましたので、
当時の話は聞かされていました。
今日は、そのお話をしたいと思います。
1935年(昭和10年)、俺の祖父母は、まだ1歳にもならない赤子
(叔母)を連れ、仕事の関係で日本から朝鮮半島に船で渡りました。
俺の母と叔父は、その後に朝鮮で生まれたのです。
1945年(昭和20年)に、日本が敗戦しましたが、だからといって簡単に
帰国できるはずもありません。
医師は戦地へ取られたため、盲腸で苦しむ長女(叔母)を亡くし、
まだ幼い次女(母)と長男(叔父)を連れて朝鮮半島を横断します。
途中で持ち物などを、朝鮮の人々やロシア兵に奪われてしまいます。
真夜中には、闇にまぎれて真冬の凍てつく川を渡ります。
子供たちの手を引きながら、凍っている川に入っていくのです。
銃弾が耳元で空気を裂く シュルシュルという音を何度も聞きながら…。
やっとの思いで、家族4人、ボロをまとい 体ひとつで日本に帰国しました。
祖父母は、希望を捨てずに未来を信じ、無一文から働きました。
やがて、土地を手に入れ家を建て、離れた土地にはアパートを建てます。
子供たちを、二度と飢えさせはしない! もう、死なせはしない!
この、強い思いが、生き抜く底力となったのだと思います。
俺は、武術家なんだけどさ、ホントに争いごとだけは嫌なんだよね!
でも笑顔だけでは、戦争は止められないのも事実なんだよね。