甲斐駒登山(1) | The Present.

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New Life in New Jersey の続きです。
※ブックマークリンクあり。
夫婦2人暮らし。
2008年1月〜渡米。
2011年1月〜帰国、東京生活開始。
2014年4月〜転勤、山口生活開始。
2015年1月〜再度、関東生活開始。

8月10日(土)と11日(日)の2日間で、山梨県の甲斐駒ケ岳に登ってきました。

登ったのは黒戸尾根ルートです。

甲斐駒ケ岳は標高2967mで、単純標高差が2197mもあり、日本三大急登の1つなのだそうです。

初日はなんと午前2時半起き。

午前3時前には出発しました。

ちょうどお盆休みの始まりとあって、高速道路を走る車の量は既に少なくなかったです。

とはいえ順調に進み、午前4時40分に登山口のある尾白川渓谷駐車場(無料)に到着。

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まだ辺りはほんのり明るい程度です。

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この駐車場から竹宇駒ヶ岳神社を通り、尾白川渓谷の橋(定員5名…怖い…)を渡って、午前4時50分スタートです。

初日はここから7合目の七丈小屋(標高2380m)まで登ります。

↓暗いですが竹宇駒ヶ岳神社。
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↓定員5名の吊り橋。
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↓尾白川渓谷。キレイ!
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登山を始めてとりあえず分岐地点を目指していたのですが、なーかなか辿り着きません あせる

ようやく発見と時計を見たら午前7時40分。

出発から分岐まで2時間50分もかかってました ガーン

先が思いやられるー。

↓分岐(笹の平)。
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「甲斐駒ケ岳まで7時間」だって… ドクロ

コースは本当に細かくうねうねとくねっていて、落差もあるので本当に大変 ショック!

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荷物さえまだ軽かったら良かったのですが、1泊だしロングコースなので万が一は考えないといけないし…旦那様は早々にリュックの肩が痛くて泣く泣く歩いてました 汗

↓所々から覗く山々の景色だけがモチベーションを上げてくれます。
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またしても気が遠くなるほど歩いていると、突然景色が開けて岩肌が現れます。

↓刃渡りというところに到着(午前10時25分)。
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ちょうど「刃」にあたる部分に鎖が設置されていて、ここを渡って行きます。

両サイド、断崖絶壁。

過去にも滑落事故が発生しているそうです。

↓まさに「刃渡り」。
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↓刃渡りからの絶景 ラブラブ
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刃渡りを超えると鎖場が多く出現します。

↓ロープの向こうにハシゴが見えてますが、そのハシゴがいったん平坦になり、さらにその向こうで急勾配になってます ガーン
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背中の荷物が重たいので、後ろに引っ張られるような感じがとても恐怖…。

↓で、これを登れ、だそうです しょぼん
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どうやって!!!????

↓先に登らせてもらって下を覗くと旦那様のいる場所がかろうじて見えるだけ。
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あたしより重たいリュックを背負った旦那様は尚一層大変そう。

↓銀竜草、俗にユウレイタケと呼ばれる腐生植物だそうです。
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ここから「刀利天狗」「五合目小屋跡(午後12時20分)」を通過し、一層険しいハシゴと鎖エリアに突入します。

↓五合目小屋跡を出発してすぐのハシゴ。
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この上なく怖いですが、この角度なんて序の口。

その後断崖絶壁で垂直っていうのに遭遇します。

私たちは夏山を登ったわけですが、時期によっては雪が残っていたりするわけですよね???

ムリムリムリムリ。

だって落ちたら完全アウトだもん。

怪我で済んだらラッキーとしか思えないもん。

↓下が見え過ぎちゃってる橋。
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↓そしてその橋からの…垂直ハシゴ。
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↓ズームしてみると…木の裏側に垂直のハシゴが2本かかっているんです。
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↓岸壁にへばりついて写真を撮ってみました!
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※断崖絶壁度が分かるので是非クリックして拡大してみて下さい。旦那様が登ってます。

夏でも厳しいコースと言われているのに、ましてこのハシゴや足場が凍っていたら…と考えただけで足がすくんでしまいます。

何より安全第一で、無理せず疲れたら休憩を摂って、マイペースで登っていくのが一番ですね。

私たちが初日のゴール地点である「七丈小屋」に到着したのは午後2時。

スタートしてから実に9時間ちょっと。

コースタイムは頂上までが9時間半となっているので、私たちはかなりのんびりペースだったと言えます。

だけどね、必死だったの!(笑)

あたしにとって、重たい荷物を背負って登る過酷さを、始めて痛感した登山になりました。

↓テント場からの景色。
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山小屋では年配の方々が先に到着されていて、すでに酒盛り開始(笑)

羨ましいな~と思ったのはお酒を楽しんでいることではなくて、この山を登ってきたあとにそんな元気があることに対してでした 得意げ

またあたしの場合、キャンプ経験がないので、簡易トイレに慣れていないし、夜御手洗いに行くには簡易トイレまで真っ暗な山道を5分くらい歩かないといけないので、アルコールという水分補給が正直かなり怖かったです…。

夕方早々に夕食を食べ、テントですぐに横になることにしました。

靴下を脱いでみてビックリ! 目

痛いなーとは思っていたけれど、両足のかかとの豆が潰れて、皮が全部めくれていたんです… しょぼん

靴が合っていないわけでも、ソックスが悪いわけでもなく、あたしの体質の問題…。

明日はこの7合目から頂上まで登らなければいけないのに…ブルーです 叫び

だけどなってしまったのだから仕方がない。

登るしかありません。

漆黒の闇の中、ペルセウス流星群を満喫し、旦那様に御手洗いを付き添ってもらい、テントで眠りについたのでした。

…ぜんっぜん寝れなかったけどねぇ…。

途中から寒くて泣きそうだったもん…。

山って怖い…テントって無理…何かゴソゴソしてるけどクマじゃないよねー???

ってビクビクしながら時間を過ごしました(笑)

ウトウトしている間に午前2時半になり、一部の方たちがゴソゴソし始めたので、爆睡している旦那様を無理矢理起こし、「もう登っちゃおうよ」と山頂で日の出を見るために出発したのでありました…。

続く…。