- ジョン・バリ-といえば「007」、「007」といえば、ジョン・バリ-の「ジェームズ・ボンドのテーマ」をまっ先に思い出すが、実は以下のように非常に多作な作曲家で、しかも有名な曲がやたら多いのにお気付きの事だろう。ジョン・バリーは1933年11月3日、イギリス生まれの作曲家。1960年代から彼のメロディーが世界を席巻しだすが、その点ではビートルズと同じである。ビートルズはいうまでもなく、60年代を代表するカルチャーだが、そのビートルズでさえ、彼らの映画「ヘルプ!」などで、「007」とその音楽をパロっており、ビートルズの活動にさえも影響を与えたのが「007」とジョン・バリーの音楽だといえるのだ。
まずは1960年代の主な作品は
●1963年『007 ロシアより愛をこめて』
●1964年『007 ゴールドフィンガー』
『ズール戦争』
●1965年『007 サンダーボール作戦』、『ナック』、『ジャングル・モーゼ』
●1966年『野生のエルザ』(Born Free)=アカデミー作曲賞・歌曲賞2部門受賞
●1967年『007は二度死ぬ』
●1968年『冬のライオン』=アカデミー作曲賞受賞
●1969年『女王陛下の007』
といったところだが今回はこの中からショーン・コネリー主演の「007」シリーズと「野生のエルザ」を先ずご紹介したい。
- ●「007ドクター・ノオ」
日本で公開当時は「007は殺しの番号」というタイトルだった作品。ショーン・コネリーがジェームズ・ボンド役を演じた初作品だが、イアン・フレミングの原作ではシリーズ第6作目だった。シリーズ売り物の奇抜な秘密兵器は、まだこの作品では特筆できるものは無くSF色もある作品。小生が小学生のころ「007は殺しの番号」をまねて、友人の出席番号を覚え「0012はアホの番号」などというアホな遊びをしていた。
- ●「007ロシアより愛をこめて」
日本公開時の邦題は「007危機一発」(個人的には今でもこっちの方が、しっくり来る。「危機一髪」ではない所がミソ。これは映画評論家水野晴郎氏の考案した邦題といわれる)
- ●「007ゴールドフィンガー」
シャーリー・バッシーが歌ったこの主題歌は現在でもテレビ・CFで盛んにオンエアーされている、日本国内最大級の007主題歌ヒットではないか。この作品には、ハロルド坂田という日系悪役レスラーがオッド・ジョブ役で登場するが、この映画を見た小学生当時は、数々の「血だらけファイト」で当時のお年寄りにショックを与えていた、グレート東郷が出ているのかと思ったものだ。(このふたり確かに似ているので、後に東郷ブラザーズとしてファイトしたらしい。すみません。音楽・内容と全然関係ない話でした。)
尚この映画から特にカーマニアでもない私でも知っている、ボンド・カー「アストンマーチンDB5」が登場した。
- ●「007サンダーボール作戦」
これがショーン・コネリー演じるボンド・シリーズの最高傑作と呼ばれる。これが、本来シリーズ第1作にするつもりだったが著作権に関する訴訟問題が起こり暗礁に乗り上げ、第4作目として満を持して公開された。
主題歌を歌ったのはトム・ジョーンズ。この曲の最後の部分は相当、長く高音を大声量で伸ばして終わらねばならぬが、そのためさすがのトム・ジョーンズも卒倒してしまったという、嘘のような話も残っている。
- ●「007は二度死ぬ」
舞台が日本なので、日本人にとっては印象深い作品。霧島や東京都内の地下鉄丸の内線内、国宝姫路城(現在では世界遺産!)でのロケで壁を壊したことや、ロケに参加した英国人スタッフが富士山麓に墜落した英国航空機事故に巻き込まれ死亡する等、ロケ中は日本全国映画内容以外で大騒ぎだったのを今でも良く覚えている。
そして内容は丹波哲朗演じる「タイガー田中」率いる忍者が登場し大暴れするなど、やや荒唐無稽な部分もあるが、十分楽しめた作品。
しかし最もお気に入りは主題歌。フランク・シナトラの娘ナンシー・シナトラによる「You Only Live Twice」は個人的に一番好きなジョン・バリ-作品。
ショーン・コネリー/007/007は二度死ぬデジタルリマスター・バージョン/MGBE-29252
このアルバムにも「You Only Live Twice」を収録 ※但しジョン・バリーの音楽だけでなく「死ぬのは奴らだ(ポール・マッカートニー&ウイングス)」のように他の作曲家の作品も含んでいる
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●次にご紹介の「野生のエルザ」
原題の「Born Free」(ボ~ン・フリー)のメロディは何方もご存知だろう。007とは180度違った路線の映画だが、ここではジョンバリーの心温まるメロディが聞ける。
ベスト・オブ・ボンド007/映画主題歌
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「野生のエルザ」や同じくジョンバリーの「ダンス・ウィズ・ウルブズ」や今までに「たまには映画音楽を聴こう」の項目でご紹介した、ディミトリ・テイオムキン、ミクロス・ローザの作品も同時に聴けるお得盤。





