弾き語りもしくは、弾き語り風に作られた名品 | EVERYBODY'S TALKIN'/噂の音楽四方山話

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60年代~70年代の洋邦楽、ジャズ、クラシックの個人的に好きな曲のみをご紹介いたします。また自分のライブハウスでの弾き語りなどの情報、その他の趣味なども。


今回は弾き語り、もしくは弾き語り風に作られた好きな曲のご紹介です。
The Beatles
The Beatles (The White Album)

「ブラック・バード」収録
●やはりまずは、ビートルズです。ビートルズは言うまでもなく、バンドですので、弾 き語りの曲は原則なかったのですが、この「ホワイト・アルバム」を録音していた頃は、メンバー同士が不仲になり、なかなか全員が揃わなかったこともあり、 またこの頃、録音機器の発達で、メンバー全員が揃って録音する必然性もなくなってしまった(所謂一発録りの必要がなくなった)のでソロ的作品が多く収録さ れており、それがそれまでのアルバムと違い良い味を出しています。そして一番凝り性だったポールが他のメンバーがスタジオから帰った後も深夜まで一人残り 録音したのが、「ブラック・バード」「アイ・ウイル」「マザーズ・ネイチャーズ・サン」などの名曲の数々。(現在で言えば宅録状態)この中で特に「ブラック・バード」は弾き語りの曲としては、最高の曲でしょう。但しこの曲も一部、オーバー・ダビングされておりますが。。。ジョンも「ジュリア」という弾き語りの名曲を残しておりますがこちらもボーカルなどがオーバー・ダビングされています。


エマーソン・レイク&パーマー
展覧会の絵(K2HD紙ジャケット仕様)

「賢人」収録
●こちらも当ブログに度々登場するEL&Pの傑作アルバムです。このアルバム収録の曲は、全曲クラシックの作曲家、モデスト・ムソルグスキー(1839-1881)によるものと思われがちですが、「賢人」 はグレッグ・レイクのオリジナルであり、いかにもこの組曲にマッチされるように作られた新曲でした。ここではベーシストのグレッグが、アコーステック・ギ ターにギターを持ち替えアンドレ・セゴビアの雰囲気も持つ素晴らしい弾き語りを聞かせてくれました。この1曲だけで、彼の凄さが分かるでしょう。




トム・ウェイツ
クロージング・タイム

●これはジャケ写だけでも、酒場での弾き語りの雰囲気が楽しめるトム・ウエ イツのデビュー作。上記2作品とは極端に違う雰囲気をもっていますが、弾き語りファンにはたまらない一品かと存知ます。このアルバムを録音した時、トムは 24歳。自分の24歳の時と比べ思わず絶句。人生を既に達観した世界がここにある。

ランディ・ニューマン
ランディ・ニューマン・ソングブック Vol.1
ランディ・ニューマンの伯父・叔父はそれぞれアルフレッド・ニューマン、エミール・ニューマン、ライオネル・ニューマンという映画音楽の大家である。特に往年の名画「嵐が丘」「怪傑ゾロ」「怒りの葡萄」の音楽を担当したアルフレッドの息子、トーマス・ニューマン(ランディの従兄弟)も「モンタナの風に抱かれて」「ジョー・ブラックをよろしく」などの作品で知られ、聞きしに勝る音楽一家の出身。ランディは「スリードッグ・ナイト」の「ママ・トールド・ミー」で一躍有名になった。小生もその「ママ・トールド・ミー」の弾き語りライブ盤を聞いてファンになった。ただ、このアルバムにはその「ママ・トールド・ミー」は収録されていない。(どうも廃盤らしい)、しかし本作収められた珠玉の弾き語りの名曲も聴き応え十分。



ファッツ・ウォーラー
浮気はやめた
●上記4作品で紹介をやめようと思っていたのですが、やはり伊達でも「弾き語り」を紹介するなら、この作品を、という訳で、上記4作品とはまた更に違うタイプのこちらは、ハーレム・ピアノの名手、ファッツ・ウォーラー(1904-1943)だ。完全に戦前活躍したミュージシャンなので、最近では絶滅危惧種の音楽だが、こういった情緒のあるボーカルは捨てがたい魅力がある。