ついさっき、


電気が通ったと、友が喜びを分かち合ってくれた。


分かち合ってくれることが、こんなに嬉しいことだなんて思いもよらなかった。


いかに、大事な感覚がマヒしていたかを思い知る。


一つ一つが、


たった一つ一つであるけれど、


確実に、生まれている。


「電気が通った」


このことが、こんなにありがたいことであったことすら、


すっかり忘れていた。いや、考えたこともなかったのだ。


友の、ひとことひとことが、命の宿った、本物の言葉の重み。


はやく、水道が通りますように。そうしたら、明日はお風呂にはいれるね。


自分の言葉の軽さに、恥ずかしくてめまいがしそうだけど、


でも、言うのだ。


マーシャは、友から教えてもらった重みを見倣うのだ。




ゆうべの日記に書いた、知人の、海辺の町に住むおばあちゃんは、


無事だったことが今朝わかった。


今夜、彼は、やっと眠るのだ。


ここに、また、ふたつ、生まれた。