文学座・金沢映子のブログ『ときど記 マーシャ』

朗読パフォーマンスユニットおはなしDecoBee♪(デコビー)もよろしく!


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「※びーの顔見ると、思わず下を向いちゃうんだよね〜」

(※びー  とは、私のあだ名です。)

何年も前に、初めて共演させて頂いた時から、お仕事で再会するたびに、徹さんが私に声を掛けてくださる冗談である。

父親譲りの少し大きめの鼻は、どうやら、私の顔のど真ん中で、下向きの矢印のようにくっついて、いつ何時も、
「下を見よ」
と、メッセージしているらしい。
「ばっかがぁ見るぅ〜」と言わんばかりに。

今回の「鼻」の稽古場での再会も、また、お約束の下向き矢印鼻のひとくさりで一頻り笑いながら、

気持ちもほぐれて、時のへだたりの感覚も薄らいで、和やかに稽古に入っていけたのでした!!

分け隔てなく一人一人と関わろうとしてくださる徹さん流のムードメイクなのです!!

ほんまに、ありがたいなぁ〜〜

そんなわけで、只今、「鼻」絶賛稽古中なんでありますが、

タイトルの「鼻」って、、、
と、戸惑う方々のために、今日はちょっとだけ、お伝えしておこうと思います。

そう。鼻といえば、

むかーし、フランスに、
文武両道備わりながら、ただ一点、鼻が馬鹿でかいのだけが玉に瑕な男がおりまして、

イケメンなだけが取り柄で文才も会話のセンスも何もない男、いわゆる空っぽイケメン、略して「空メン」の代わりにラブレターを書いてやり、

文字と、言葉と、声だけでその恋路を繕う物語がありました。

Cyrano de Bergerac

はい、シラノドベルジュラックですね。

このトリッキーな悲恋の物語は、はるか昔、うちの劇団の大先輩、三津田健さんの持ち役でもあったのでした。

私が、大学の演劇科に入学した時、父が入学祝いに買ってくれたのが、「舞台メイク」の指南本でありまして、
その中に、三津田さんの、シラノメイクのページがあったんですね。

ノーズパテという、メイク用の粘土で象ったシラノ特有の大鼻を、鼻にくっ付けて撮影されたモノクロ写真。

昔は、シラノに限らず、翻訳物の作品には、よくノーズパテを使用したようで、軽くカルチャーショックを受けたのを覚えております。
「あんまり、外人役はやりたくないなぁ、、、」と。(^_^;)

ともあれ、シラノドベルジュラックを上演する場合は、多分、今でも、シラノ役の俳優は、大鼻を付けるのです。

もっとも今では、パテのような粘土ではなくて、もっと軽くて柔らかくで、べたつかず崩れにくくて、脱着しやすい材質・形状に進化した鼻が開発されているのではないかと思うのですが。

ともあれ、このシラノ上演にあたっては、話がちぃとばかりややこしいのであります。

物語でシラノは、夜闇に紛れて見目麗しい空メンになりすまし、朗々と美辞麗句尽くして、愛しいロクサーヌに愛を語るのですが、

シラノ役の俳優は、まず、大鼻をつけて、シラノになりすますところから始めなくてはならず、

もし、うっかり鼻をつけ忘れて舞台に出ようもんなら、初めから、それはただの男になってしまうわけで、

「顔を隠さねばならぬ事情」が存在しなくなり、物語シラノドベルジュラックの悲劇は成立しなくなるのでありますからして、

シラノ役の俳優にとりましては、公演中は、とにもかくにも、「付け鼻」が無くてはならない、必須の、いのち、となるわけなのであります。

そこの事情さえ踏まえていてくだされば、今回の、「鼻」公演、存分にお楽しみ頂けるかと存じますので、

是非、ご都合お繰り合わせくださり、ご覧下さいますよう、お願い申し上げます。


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     文学座創立80周年記念公演
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                  別役実  作
                  鵜山仁  演出

                     『  鼻  』


2017年10月21日(土)〜30日(月)

          紀伊國屋サザンシアター


                        出演

江守徹、渡辺徹、得丸伸二、沢田冬樹
金沢映子、栗田桃子、千田美智子、増岡裕子

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これほどに、心に食い込んで、
追い詰めてくる作品があったろうか。

かなり激しくて、悲しくて、
殺伐として、救いがない
人間の業などを扱っているのに、

上演をすればするほど、
愛おしい時間になるのは、
こりゃ、なんだ?

終わってしまってもなお、
まだ、作品は、
私の真ん中に生きている。
なんて作品なんだ、
今、現代という今に生きる
現代人の私に
生々しい怒り
苦悩、悲しみ、叫びとして
ずっと、始まっては終わり
始まっては終わりを繰り返すのか。

ま、ぼやきはこれくらいにして、
とにかく、
私、金沢映子という不肖の役者は、
この作品に出会わせてもらえたことに
無上の幸せを感じているのだ
って事が言いたかったのです。

三好十郎さん、これを書いてくれて
ありがとう。
上村くん、私を織子に選んでくれて
ありがとう。
そして、
私を支えてくれた、
上演に関わった全ての仲間たち、
全身全霊の
ありがとうを捧げます。

そしてそして、
この、千載一遇みたいな
彗星のようなこの作品を
奇しくも
観に来てくださったお客様に、
心から、御礼申し上げます。
私は、今回ほど、
お客様と、作品を共有できた事に幸せを感じた事はないかもしれません。

お客様にとっても、
この「冒した者」が、
忘れられない演劇の一つに
数えていただけますように。

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さあ、いよいよ、本日
文学座9月アトリエの会「冒した者」
初日です!!

当日券はまだ、少しあるかもしれませんので
まだチケットを入手されていない方は、
開演の3時間前より、
文学座の当日券専用ダイヤル
03-3353-3566
にて、ご予約くださいねm(_ _)m

私たちは、ひと月以上の時間をかけて
三好十郎という人の
煮え滾る思いの炎を、

(それはまるで古代ギリシャから今に伝わるオリンピク聖火のように)

時におおきに火傷したりしながら
今日までそのホムラを
絶やさず、育て、
新たに大きく燃やしてきました。

世界情勢が危うい昨今、
この、作家のメッセージを、
騒ぎの渦中の、
いや、
世界中の、国のリーダーたちに
届けたい。
それくらいの思いがあります。

リーダーのみなさん、
だれか、一人でもいいから
観に来てくれないかなぁ。

私たち、演劇の仕事。
今こそ、私達の役割と仕事について
これほど考えたことは
なかったかもしれません。

それは、運動でもなく、デモでもなく、アジでもなく、
あくまで、
とことん、
愚直なまでに、
「作品」を創ること、なのです。

私は、私の役に没頭して
虚構を現実として
「生きる」仕事を全うするだけなのです。

この作品に脈々と綴られた言葉が、
一人でも多くの方に
届く事を願ってやみません。


※おことわり
現在、私のFacebookは使用しておりません。前売り券の予約などのご連絡は、私のメアド宛か、直接文学座にお電話頂くか、このブログ宛にメッセージでご連絡くださるか、いずれかでよろしくお願い致します。


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文学座 9月アトリエの会
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作  三好十郎
演出  上村聡史

『冒した者』

2017年9月6日(水)〜22日(金)

信濃町 文学座アトリエ

出演  大滝寛、中村彰男、若松泰弘
         大場泰正、佐川和正、奥田一平
         金沢映子、栗田桃子、吉野実紗
         金松彩夏

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