『神は細部に宿る』
この言葉の出典には諸説ありますが、
いずれにしろ芸術の世界で生まれた言葉と言われています。
「細かなディテールを疎かにしては全体の美しさは得られない」
「細かくこだわった細部こそが作品の本質を決める」
私はこのように解釈しています。
なぜこの言葉がこれほどまでに広まったのかというと、
やはり真理だからだと思います。
真理だからこそ、
芸術の世界に閉じずに、あらゆる場面で引用され、
多くの人が知るようになった。
では、細部とは何か？
全ての物事は、分割していくことが出来て、
もうこれ以上分割できないという最小単位が集まって
その積み上げで出来ています。
そして、プロはその最小単位を熟知しなくちゃいけない
例えば、建築家だったら。
立てているのは家やビル。
だけど、それらは家が1個、ビルが1個というわけではなく、
柱、釘、ネジ、ボルト、ガラス、コンクリなど、
大量の部品の集合体としてなりたっています。
家を語るとき、多くの場合は
出来上がった家をみて、あれこれ語ります。
普通はそれでいいと思います。
ですが、プロは違います。
ネジの一本まで、意識する必要があります。
以前、旭化成系列の建築会社で起きた
手抜き工事が問題になりましたが。
これは、杭の問題でした。
大概の場合、大問題の根源となる原因は
全体の中の『点』なのです。
旭化成のマンションだって、全てが手抜きだったわけじゃない。
上モノは立派だった。
だけで、それを支える杭に手抜きしていた。
要は、細部をおろそかにしたわけです。
「これくらいバレないんじゃないか？」
と、思うことは誰でもあります。
全体から見たら、ほんの一部だし、見えないし、、、
でも、そんなこと続けてれば必ずバレる。
残念ながら、細部で手を抜く
アマチュアの仕事だったということです。
これは、建築だけの話ではありません。
私がよく知るシステム構築の世界では、
建築業界よりもより厳密なレベルで細部にこだわる必要があります。
どのレベルかというと、
『１文字』です。
プログラミングをしたことがある人ならわかると思いますが、
１文字間違えればプログラムは動きません。
でも一番厄介なのは、動くけど挙動が変わるケースです。
プログラムとしては動くけど、意図したものと違ってしまう。
そういうケースが１文字で発生します。
何千、何万あるファイルの中の一文字です。
ネットのサイトなんかは、綺麗なデザイン、
美しい画像、文章と、色々な要素で構成されていますが、
突き詰めて、分解していくと全て
テキスト情報、つまり文字です。
文字色を変えるのも、フォントサイズを変えるのも、
ソースコードを追えば全て文字で定義されているわけです。
だから、１文字に意識を巡らす。
ソースコードから逃げない。
それが、システム屋としてのプロ意識です。
まぁ、それでもバグが出るわけですから、
細部にこだわらざるをえない、
こだわって当たり前の世界といえます。
一方で、全てのことを細部までこだわって、
身の回りのこと全てを熟知しなくちゃいけないとなったら、
今度はいくら時間があっても足りません。
要は、バランスです。
細部までこだわる分野と、こだわらない分野を
自分の中で定義してやる。
それが大事なのです。
自分がこだわる分野で、
他人は「そこまでやらなくても良いんじゃない？」というかもしれません。
逆に、自分が力を入れないと決めた分野に対して、
「そこはもっとやらなきゃダメでしょ！」というかもしれません。
それは、人それぞれの価値観。
最後に決めるのは、自分です。
私が今まで会ってきた、すごい人を考えると、
やはり、こだわり領域をしっかり持っている人ばかりでした。
でも、全てが凄いわけではなく、
専門外の分野は、他人の意見をよく聞く。
メリハリ効かせつつ、
とことんこだわる得意分野を作る。
結局、一流の人はみんなそこに
行き着くわけです。
■追伸
今までやったことがない分野を始めようと思ったら、
がむしゃらに突き進むより、
まずは、他人の意見を聞いてみるのが得策です。
協力者なしに、副業、ネットビジネスやって成功するのは、
１００人に１人どころか、１０００人に１人です。
何でも１人で頑張らずに相談する！
これが成幸の近道です。
ぜひ、頼ってみてください！
真剣にお話うかがいます。
発行者：マルス
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○職業
通勤ワーカー、漫画ソムリエ、ITコンサルタント
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