皆さん、今日は!\(^o^)/

 本日も昨日に引き続き、都市問題会議に参加しました。
 2日目は、「防災とコミュニティ」について、パネルディスカッションが行われました。 

 


 コーディネーターは、追手門学院大学地域創造学部地域創造学科長・教授の田中正人氏で、専門は都市計画・災害復興です。

 パネリストは、以下の5名の皆さんです。
・大矢根淳専修大学人間科学部教授で、専門は災害社会学です。

・磯打千雅子香川大学地域強靭化研究センター特命准教授で、専門分野は地域防災、BCP.DCP(地域継続計画)、地区防災計画です。

・持留憲治霧島市国分野口地区自治公民館長で、地域への貢献を目標に防災防犯を担当し、「安心安全で温もりのある地域づくり」を目指し活動を進めています。

・豊岡武士静岡県三島市長で、2010年三島市長に就任し、現在3期目。「元気・安心・希望あふれる三島」を目指し、安全な暮らしを確保するまちづくりの推進のため、東日本大震災の教訓を踏まえた避難所運営基本マニュアルの作成や県内でも早期に業務継続計画を策定するなど、市民と行政が一体となった防災・減災対策の推進に取り組んでいます。

・神出政巳和歌山県海南市長で、2002年旧海南市長に就任。2005年合併後、初代海南市長に就任し、現在4期目。「元気・ふれあい・安心のまち海南」を将来像に、「住み続けたい」「住んでみたい」と思う魅力あふれるまちの実現に向け、地域や市民、事業者など皆様の知恵を集結し、人口減少や防災対策など様々な課題に挑戦し続けています。

 始めに、豊岡三島市長からは、安全・安心なまち三島を目指してー地域防災とコミュニティー、について説明がありました。
1、はじめに
2、本市の被害想定
3、地域コミュニティ組織の現状
4、避難所運営に関する取り組み
(1)避難所運営会議
(2)避難所運営基本マニュアル
(3)避難所開設アクションシート
(4)避難所開設訓練
5、地区防災計画の策定状況
6、防災の担い手の確保・育成の取り組み
(1)地域の防災力向上
(2)小中学生の育成
(3)その他
7、おわりに

 次に、神出海南市長は、防災活動を通じた地域との連携ー更なる信頼関係の構築に向けてー、についてお話しがありました。
1、海南市の紹介
2、災害への備え
 ○南海トラフ地震に備えて
 ○大雨・台風に備えて
3、地域と連携した防災活動の実施
 ○災害対策事業
 ○市民一斉訓練
 ○重点地区訓練
 ○ミニ説明会
4、まとめ

 次は、大矢根教授より、コミュニティ・レジリエンス醸成のカギをさぐってー結果防災(活動・組織)の掘り起こしーについて。
1、原義と実践を振り返りつつ共助を考える
2、「防災は行政任せ」のもう一つの側面
3、結果(生活)防災の工夫〜「土手の花見」から「防災マップ」づくりへ
4、悩ましい問題〜個人情報保護法の再読(手許・足許の再確認)‼︎

 続いて、磯内准教授からは、目標と限界を共有する戦略的な連携計画ー地域継続計画DCPーについて、説明がありました。
1、はじめに
2、多様な主体との連携の形ー地域継続計画DCPー
3、BCP・DCPの効果と地区防災計画制度
4、取り組み事例:土器川における流域DCPとその波及効果
5、おわりに

 次に、持留公民館長から、地域コミュニティの強化を目指して、についてお話しがありました。
1、はじめに
2、防災事業の目的と必要性
3、防災事業の年間計画
4、防災訓練及び住民アンケート結果の紹介
5、行政及び企業との連携の現状
6、今後の取組

 
 近年、災害を事前に予防する力と、しなやかに災害を乗り越える力、すなわち「レジリエンス」を高めておくことが重要であると指摘されるようになってきました。このレジリエンスを高めるに当たって、その地域の資源を的確に把握し組み合わせていけるのは、地域に密着した都市自治体をはじめとする市町村であり、地域コミュニティにおける住民の結束力です。住民が災害に見舞われた際には、住民に最も身近な都市自治体行政が第一線に立って住民の生活を支えることが期待されます。と同時に、行政の支援が遅れたり不十分であったりする場合もあることから、自助の基本に立ち返りつつ、共助と公助を組み合わせて、防災に当たらなければなりません。その意味で、防災における都市自治体行政と地域コミュニティの役割は非常に大きいと言えます。とりわけ、様々な公的な領域において住民や企業、NPOなどとの「協働」が求められている今日、防災においても、多様な主体が連携して取り組む必要があります。こうした認識の下での今回の都市問題会議では、「防災とコミュニティ」をテーマとして議論が進められました。
 本市においても、防災と地域コミュニティについての役割等を整理して、防災の原点としての住民一人ひとりによる自助とともに、近隣住民などの地域コミュニティによる共助の再認識が重要ではないでしょうか。今回の都市問題会議は、防災とコミュニティの重要性を改めて考え直す良い機会だったと思います。