鈴木正人の自伝「まぁいいっか!」 -2ページ目

鈴木正人の自伝「まぁいいっか!」

重度の身体障害がある鈴木正人(すすきまさひと)のブログ
1972年生まれ、三重県松阪市に暮らしています。
普段僕は車イスで生活をしています。
自分のこれまでの人生をまとめてみました。

僕は23歳の頃に電動車イスを手に入れた。僕は自分の意志で動かせるのは首から上だけだ。両手足は不随意運動のため勝手に動いてしまうため、いつもベルトで固定している。そんな状態なので電動車イスもアゴで操作する特別な仕様だった。この電動車イス「スター号」のおかげで僕は一人で出かけることが出来るようになった。普通の子なら45歳でお出かけも出来るだろう。僕はハタチも超えてやっと一人でお出かけができる様になった。それがとても嬉しかった。今回の話しもそんな中で起こったエピソードの一つだ。

 

僕は松阪駅前の商店街にある本屋で買い物をしていた。本を選んでいたのだが、急に尿意を催してきた。しかし僕はひとりで用を足せないので誰かの介助が必要だ。いつも僕は「当たって砕けろ」の気持ちで、その場に居る方に介助をお願いすることがある。基本は同性介助なので、その時も男性の店員を探した。しかし居るのは可愛い店員さんだけだった。ヤバいと思いつつ野球雑誌「BT」を購入し急いで店を出た。早く男性を見つけなければ本当にヤバい。「信号よ!赤になるんじゃないぞ!」僕は心の中で叫びながら希望の園の方へ車イスを進めた。しばらく進むと電気屋の前にきた。僕がカセットテープやDVDをよく買いに来る店だ。「ここだ!」と思い、いつものように入口のガラス戸を車イスで押した。するといつものおじさんが戸を開けて迎えてくれた。おじさんがひとりで切り盛りしている小さなお店だ。僕は切羽詰まった様子で、文字盤とアンコウに目線を送った。おじさんとは文字盤でのやり取りも出来ていたので、僕は「おしっこをしたいから手伝って欲しい」と伝えた。するとおじさんは「おう、ええよ」とごく当たり前のように言ってくれた。続けて文字盤で鞄の中にビニール袋が入っていることと介助の方法を伝えた。袋を取り出すとおじさんは手慣れた様子で僕のズボンのファスナーを下ろし、ビニール袋をセットした。「は~~ぁぁ、ヤバかった…」思わず声が出た。僕はこの苦しみからやっと解放された。

 

実はこの電気屋さんはお母さんの介護がありヘルパーの資格を持っていたのだ。「困ったらいつでも手伝いするから店においで」と電気屋さんは言ってくれた。僕は「有難う!すごく助かります!!」と伝えた。感謝の気持ちでいっぱいになった。この日の出来事がきっかけで僕は時々電気屋さんに助けてもらうことがあった。いつも当たり前のように接してくれる事がとても嬉しかった。

 

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