【クラブ活動】小学部高学年 | 鈴木正人の自伝「まぁいいっか!」

鈴木正人の自伝「まぁいいっか!」

重度の身体障害がある鈴木正人(すすきまさひと)のブログ
1972年生まれ、三重県松阪市に暮らしています。
普段僕は車イスで生活をしています。
自分のこれまでの人生をまとめてみました。

クラブは活動が可能な学年(小学部4年生から高等部)の皆で同じものを行う。週に1回、40分。金曜日の6時間目にする。学期ごとに活動内容が決まっている。1学期の活動はゴロ野球。2学期は風船バレー。3学期はサッカー。このサイクルは卒業までずっと同じである。歩くことが難しい生徒一人には、一人の付き添いの先生がつく。

 

 1学期にしたゴロ野球とは、足を使った野球で、風船をボールにして行う。野球と同じように、木製バットを使ってボールを打つ。バットを持たずに、足でボールを打つ人もいた。車イスに乗ったまま、できる球技だ。1番好きなクラブだった。僕は元々、野球が好きだから、ルールもわかりやすかった。僕は守備の時は参加せず、攻撃だけをしていた。攻撃は、僕だけの力ではできない。だから、先生に付き添ってもらった。僕の手足はいつも通り、車椅子に固定したままでボールを足で打つ。どこに向かって打つかを先生と相談する。車椅子は先生に押してもらって、飛んできたボールを足に当てる。打ったら塁に向かって先生に車椅子を押してもらう。

付き添いの先生は毎回コロコロと替わっていく。ゴロ野球の中で、いろんな先生と、意見の交換をするのがとても楽しかった。

 

2学期にした風船バレーは、言葉の通り風船を使ったバレーボールだ。ネットは、下部が床に接しており、手を伸ばせばネットから手のひらが出るような高さになっている。僕はネットの側にいて、ブロック係だ。左手は固定した状態で、右手を伸ばしてボールをブロックしていた。僕は普段、自分で身体を動かして運動することがなかったので、この風船バレーの時間は、週に一度運動できる貴重な機会だった。

 

3学期のサッカー。最初は、車イスを押している先生たち同士でボールを蹴っていて、僕たち生徒は車イスを押されているだけだった。僕たちは置いてけぼりで、とてもクラブ活動をしているとは言えない状態だった。生徒の誰かが「僕らもちゃんとサッカーがしたい」と言った。その一言から、ルール改正が行われた。新しいルールのサッカーは、手を使ってボールを投げてもいいし、蹴るのが得意な人は足で蹴ってもいい。ゴール前すぐ近くにマットが敷かれていて、そこで座ってプレイする人もいた。ゴールキーパーに入るのは歩行可能な人だ。ルール変更後のサッカーは評判が良く、皆で楽しむことができた。

  

当時、クラブに入っていた岡田先生は今でも希望の園で関わりがある。クラブ活動を通して、いろんな先生とやりとりすることもできた。僕にとって、人との繋がりを知る良い機会だった。

 

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