僕の学校には送迎バスがある。高等部に入るまでは、僕も送迎バスの座席に座っていた。
送迎バスを運転するのは、三重交通の運転手だ。毎日、固定の慣れた人が運転する。そこに介助員が一人つく。
僕達の送迎前に、通のバスの仕事をしてからやってくる。
普段とは違う運転手がバスを運転することがあった。
年に1回あるかないかだけど、慣れてない運転手のときは送迎バスが遅れることもあり、学校でバスを待たなければならなかった。
その時は、普段話さない先生と話せて、面白かった。
何を話したかは憶えていない。
けれど、先生と笑いながら話していたことを憶えている。
僕は経験したことがないけれど、普通の学生の帰り道ってこんなかんじなのかな、と思った。
このまま、時間が止まればいいと思った。
「来たよ、バスが」と声を掛けられるのが寂しかった。
帰りたくなかった。特別な時間だった。
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