人や物が突然姿を消して行方が分からなくなる現象を「神や妖怪の仕業」と捉えた日本の民間伝承に「神隠し」があります。「神隠し」は山や森・川など、自然信仰の場所で起きやすく、子供が行方不明になる事例が多いのです。ですから昔は「神隠し」は、天狗や狐などの妖怪や山の神の仕業とされました。また、「古神道」では、神域と現世の境界に注連縄や禁足地が設けられ、人が誤って入ると「神隠し」に遭うと考えられました。そんな人や物が突然消失する事件は、アメリカのフロリダ半島からバミューダ諸島一帯で航空機や船舶、乗員が突然姿を消した「バミューダ・トライアングル」や短期間で10人以上が行方不明になったアメリカ・バーモント州の「ベニントン・トライアングル」が有名です。しかし、調べてみると今を遡る約400年前(1587年)に、男女・子供を含む 115人の入植者が姿を消した「ロアノーク植民地集団失踪事件(Lost Colony of Roanoke)」が起きています。
当時、「コロンブス」がスペイン王室の支援を受けて、大西洋を横断して、バハマ諸島にある「サン・サルバドル島」に到着しました。この航海によって1492年にアメリカ大陸が発見されました。それからヨーロッパの強国によるアメリカ大陸の植民地化が始まりました。そしてイギリスもこの競争に負けないように、1587年に「ジョン・ホワイト」総督の船が、ロンドンの中流階級の人たちを乗せて、アメリカ・ノースカロライナ州沿岸にある長さ約12km、幅約3kmの小島「ロアノーク島」にやってきたのです。到着後「ジョン・ホワイト」は、物資とさらなる入植者を集めるために、一旦「ロアノーク島」を離れてイギリスへ戻りました。総督はすぐに入植地に戻るつもりでしたが、このときイギリスがスペインとの戦争に突入したせいで帰還が遅れて、入植者たちはノースカロライナ州の沿岸に置き去りになってしまったのです。そして3年後に「ホワイト」が入植地に戻ったとき、彼らの姿はこつ然と消えていたのです。
その後、115人の入植者を捜索するために、イギリスから調査隊が派遣されました。調査隊は「ロアノーク島」はもちろん、付近の「ハッテラス島」や西へ80キロ離れたノースカロライナ州の沿岸部にまで調査しました。すると沿岸の海(アルべマール湾)を望む断崖の上で、イギリス製・ドイツ製・フランス製・スペイン製の大量の陶器を発見したのです。発見された遺物の数と多様性は、1587年に建設された入植地にいた人々が「この地に移り住んでいた」という強力な証拠になります。そこに住んでいた115人もの入植者が姿を消した理由として、先住民に殺された可能性も考えられました。しかし、先住民たちは英国人と友好的な関係にあり、中でも「マンテオ」という若者はロンドンを2度訪れて、エリザベス1世から貴族の称号を与えられていたのです。そのことを考えると、入植者全員が先住民に殺されたという可能性は低くなりました。いったい入植した115人の男女・子供に何が起こったのか。彼らに関する唯一の手掛かりは、現地の柱に刻まれていた「クロアトアン」という言葉です。この言葉の意味は、「ロアノーク島」「ハッテラス島」やノースカロライナ州沿岸部に住んでいた先住民を指す呼び名なのです。その後、現在に至るまで、多くの調査チームがこの謎に挑んできました。しかし、未だに明確な答えは見つかっていないのです。
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■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方


