私も長くこの仕事をしている中で、寿命について尋ねられたことが何度もあります。多くの場合は年をとった自分の両親や親族が「何歳ぐらいまで生きるのか」というものです。それは自分や家族の将来の生活設計を考える上で重要な問題になるからです。また、30代40代の人が、漠然と自分の寿命を把握しておきたいという人もいます。こういったケースでは実際に30年~40年先の未来を予測しますから、私が感じた未来との誤差も出てきます。
人の未来は映画のシナリオのようにそのすべてがきっちりと決められているわけではありません。寿命はその人の人生における最終的なゴールです。10歳で病気で亡くなるお子さんもいれば、100歳を過ぎてもまだまだ元気に暮らしているお年寄りもいます。ただ、人は自分の考え方や行動によって、寿命まで生きられないケースがしばしばあります。本当は80歳まで寿命があっても暴飲暴食を重ねていれば、体を壊して50歳で亡くなってしまうことがあります。80歳まで寿命があっても、若い頃にバイクの無謀な運転によって、18歳で事故死してしまう人もいます。もし、10歳までしか生きられなかったとしても、自分の”生“をまっとうしてしっかりと生きたのなら、それは悔いを残さない立派な生き方と言えます。もし、70歳まで生きても、自分の生き方・行動によって寿命がまっとうすることができなかったとすれば、悔いの残る人生を生きたことになります。ですから30年とか40年先を見るときには、その人の生き方のある程度は考慮しますが、概ねその人の寿命を見ていくことになります。寿命は生まれた時からそれぞれ決められているからです。
あとは違った意味で私に寿命を尋ねる人もいます。たとえば1年後に”余命宣告“を受けた人が、「具体的にいつ死ぬのか、ズバリとその日にちを教えてください」と訊かれることもあります。その人は私に、「その日にちを訊いたからと言って、絶望して自殺したりしませんから、教えてほしいのです」と言いました。
「1年後の死ぬ時までに、私の頭も体もだんだん衰えていきます。そして今まで普通にできたことが出来なくなっていきます。私は頭と体がいつまでにしっかりと動くのか、そしていつ死ぬのかを知ることによって、それまでの人生を1日も無駄にすることなく生きていきたいのです。”終活“と言う言葉を耳にするようになりましたが、死んだ後、家族や友人に迷惑をかけたくないし、頭と体が動くうちにやっておきたいこともあるのです。だからその時期を知ることはとても大切なのです」
私にそう言いました。1年とか2年先の未来なら、30年先の未来よりも誤差は少なくなります。私は霊視をして、その人の時間を未来へ進めていきます。そして亡くなったときの外の景色や服装からその季節を絞り込みます。あとはできるだけ周囲を見回して、カレンダーを探します。さらにその人の“生命力(エネルギー)”がどれだけ余力を持って体内を巡っているのか、これらの材料から判断して“亡くなる日”を伝えました。今まで何人にも伝えましたが、こういったケースでの誤差は、最小で3日、最大で1か月でした。どれだけ頑張っても1日もずれずにズバリと的中できないのは、私がその日と伝えた時から亡くなる日までに、ご本人がどのように生きたかによって、亡くなる日は前後してしまうからです。医者の言いつけを守って、健康的な食事や運動、睡眠をとって生活すれば、何日かその日は先へ伸びます。逆に深く落ち込んだり、悲しんだりして、ストレス過多で生活していれば、その日は前倒しされることになります。そのため1年先の未来でもずれが生じるのです。(3)へ続く。
2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売(商業出版)になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方

