私は、警察や家族から頼まれて”犯罪捜査“に協力したことはありません。ただ、家族から依頼されて行方不明者の捜索をしている中で、行方不明者が山中などで死体で発見されたことで、警察に呼ばれて取り調べを受けたことはあります。その時の対応は、刑事によって大きく異なります。行方不明者の死に事件性があると思えば、私は容疑者の一人になりますから、長時間にわたってさまざまに追及を受けることになります。しかし、そもそも私には行方不明者を殺す動機がありません。また、捜索を依頼した家族の証言もありますので、だいたいは比較的早く釈放されることになります。もちろん任意での取り調べですが、犯人扱いされて高圧的に長時間の尋問を受けるのは気持ちの良いものではありません。
日本でも、2005年に栃木県今市市で起きた「女児殺害事件」では、地元の霊能者が、警察に透視を依頼されて、犯人の特徴や名前を言い当てたと報道されています。ただし、一般的には警察が公式に捜査協力を頼むことは無く、被害者の家族や捜査官の個人的判断によって、依頼されることが多いようです。そしてそこで霊視(透視)によって、犯人が特定できたとしても、霊視には証拠能力はありませんから、霊視結果に基づいて、裏付け捜査を進めていくことになります。
海外に目を向けていくと、霊能者(サイキック)が、犯罪捜査に協力したケースは、非公式に一部の国で行われています。たとえば「イギリス」では、未解決となった事件などで、被害者家族やメディアの依頼で、霊能者が捜査に協力した例は数多くあります。「ロシア」では、「ソ連時代」から、“超能力者による捜査支援”が、非公式に行われていて、KGB(旧ソビエト連邦の国家保安委員会)が、関与していたという報告もあります。
ただ、”サイキック捜査“が、最も多く報告されている国は「アメリカ」です。アメリカでは1970年以降、行方不明者や殺人事件で霊能者が捜査協力した事例が複数あります。2005年から2011年までNBCとCBSで放映された人気ミステリードラマ「ミディアム」は、「アリソン・デュボア」の著書「Don’t Kiss Them Good-Bye」が原作です。ドラマでは、実在の霊能者「アリソン・デュボア」をモデルにしています。ドラマでは、アリゾナ州フェニックスに住む主婦「アリソン・デュボア」は、霊能力(=予知夢・死者との交信)を持つ女性です。検事局で働きながら、その能力を遣って殺人事件や失踪事件を解決していきます。実際の「アリソン・デュボア」は1972年1月24日生まれの作家・霊媒師です。霊媒師としての彼女の力は、アリゾナ大学の心理学の教授「ゲイリー・シュワルツ」のテストによって裏付けられたとされています。ある警察官は「アリソン」の能力について、「犯罪を解決するのに役立っているのは彼女の夢だ」と語っています。また、アリソンは大ヒットしたドラマ「ミディアム」について、「すべてのエピソードは、私の人生の伝記ではなく、単に私の人生経験に基づいています。これは私の人生とそれを共有するハリウッドの魔法を少し加えた正確な描写です」と述べています。
私も自分に見えたり感じたことに基づいて、行方不明の人を探し出したり、病気を快癒させることができます。ただ、それも自分の体調やコンディション、また相手との波長(の相性)などによって、いつでもベストのパフォーマンスが出来るわけではありません。そこが”非科学的“と言われる所以になっています。ただ、この目に見えない力を科学的な形で証明することが出来なくても、何かの形で問題解決につながるなら、どんどん積極的に役立てていかれたら良いと思っています。
2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方