霊といつも向かい合っていると、昼間よりも夜の方が不浄霊などの力が強くなっているように感じます。ですから除霊は基本的に日中(日のあるうちに)行います。仕事の都合などで、日が暮れた後に行うこともありますが、遅くても夜8時までには終わらせるようにしてます。浄霊では1日中、マントラを唱えていますから、深夜に作業をすることはあります。しかし、深夜の除霊はとても難しく、昼間よりも消耗します。それは夜に“お墓参り”をしないのと同じことです。
たとえば交通事故が最も多くなる時間帯は、統計上、17時~19時になります。その理由はこの時間(薄暮時間)は、視界が急激に悪くなることで、歩行者の発見が遅れたり、距離感が狂いやすくなるためです。また、この時間帯は“逢魔が時(おうまがとき)”とも一致します。逢魔が時とは日没前後の昼と夜の境目の時間のことです。「逢魔が時」の語源は、「大過時(おうまがとき)」になります。「過(まが)」は、「災い」や「不吉」を意味する言葉です。ですから「大過時」とは、「大きな災いが起こる時間」という意味になり、恐れられてきました。平安時代には、この時間になると妖怪や魑魅魍魎が動き出すと信じられていて、貴族たちは外出を控えていました。さらにこの時間を「黄昏時(たそがれどき)」とも呼びますが、視界が見にくくなるこの時間=「誰そ彼(たそがれ)」時は人の顔が判別しにくくなることを指しています。この曖昧さが、異界と現世の境界が緩む時間とされて、“魔に逢う”可能性が高まると考えられていました。
さらに交通事故で言うと、死亡事故率は、夜は昼間の3倍になっています。それは視認性の低下やスピード超過、飲酒運転などが主な要因です。しかし、霊的な意味でも、深夜には皆さんもよくご存じの”丑三つ時“と恐れられている時間帯があります。この時間は具体的には深夜の2時から2時30分の30分間のことです。十二支による時刻区分でいう「丑の刻」は午前1時から午前3時になります。さらにこの2時間を4分割したうちの3番目(三つ目)が丑三つ時=午前2時から2時30分になります。丑三つ時が怖れられる理由は、中国古来の”陰陽五行説“では、北東(丑寅の方向)が鬼門とされて、邪気が出入りする方向とされています。丑三つ時は、鬼門の時間帯と重なるため、「霊的なものの活動が活発になる」と信じられていました。また、科学的にみると、午前2時前後は人間の体温・血圧・意識レベルがもっとも低下する時間帯になります。こういった背景もあるため、呪いの儀式=藁人形を五寸釘で打ち付ける”丑の刻参り“は、丑三つ時に行われます。それは”強い怨念や霊的なエネルギーを集中しやすい時間帯“と考えられているからです。
つまり、交通事故を対比したときに、とても危険な時間帯は、霊的な意味でも危ない時間帯とされる“逢魔が時と丑三つ時”とも一致しているのです。私も深夜に作業をするときが多いので、丑三つ時を中心にした丑の刻(午前1時から午前3時)はおのずと警戒しています。今も難しい施術を毎晩行っていますが、時計を見て午前3時を過ぎると、心のどこかでホッと胸を撫で下ろしています。皆さんもこの2つの時間帯は、警戒して過ごしてください。事故やトラブルは油断から引き起こされます。気持ちが張っていればそれだけでも、かなりの割合で回避できるからです。
2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方