群馬県内には「武尊神社」という神社が複数あります。日本神話に登場する「大和武尊(やまとたけるのみこと)」は、勇猛果敢であると同時にその凶暴さから父親の「第12代景行天皇」から遠ざけられて、全国各地へ遠征しました。群馬県の利根川沿いにいくつか「武尊神社」があるのは、大和武尊がこの地を訪れたという伝承に由来しています。群馬県みどり市東町草木にある「武尊神社」は、草木湖の西側の山の中にあります。国道122号線から草木ダム方面へ進み、道の駅「富弘美術館」付近から脇道に入ると鳥居が見えてきます。創建は建治2年(1276年)で祭神は、大和武尊ほか23柱います。近くにある武尊山は、天台宗の修行僧「善寛」が寛政年間に開山したと言われ、山岳信仰や修行場の中心地です。利根郡の総鎮守でもあった「武尊神社」ですが、今では“草木ダム廃神社”の心霊スポットとして有名になっています。

 この神社が廃神社になったのは、草木ダムの建設によってこの地域が水没したからです。この神社は昭和48年に補償金を元にして、高台へ移設されました。元からあったこの地の「武尊神社」は、山中にありましたので水没は免れました。ただ、ダム建設によって住人たちが数多く移転して、ダム建設後にも人口減少が続きました。そのためこの地の神社を維持することが困難になって、見捨てられたように朽ち果てて行ったのです。

 私は仕事柄、全国のパワースポットや心霊スポットは時々ネットでチェックしています。「武尊神社」の名前は“有名な心霊スポット”の上位にランクされています。私はこの神社へ行ったことがありませんので、さっそくネットやSNSで画像を調べてみました。ただ、率直な印象は「恐い」とか「気持ち悪い」と言うよりも悲しくなりました。元々は利根郡の総鎮守ですから、広い地域の住人たちの願いを受け止めて、多くの人たちを守ってきた神々です。その神社が人間の都合で移転を余儀なくされて、元の神社は朽ち果てて“心霊スポット”と呼ばれているのです。この神社は「ほんとにあった!呪いのビデオ23」で紹介されて心霊スポットとして有名になりました。この神社を管理していた老婆が交通事故で亡くなった言われ、動画撮影したら「老婆が映っていた」とか「太鼓の音が聞こえた」というった噂が絶えません。私がネットの画像を確認すると、不浄霊は何体も写り込んでいます。ただ、老婆の霊ではなく多いのは“古い時代の修行僧の霊”になります。おそらく山岳信仰の修行場として数多くの修行僧が、苦行・荒行なども積んでいたのでしょう。その中で命を落とした人が何人も出たのだと思います。志半ばで死んだ修行僧の霊は浮かばれずにまだこの神社の周囲を彷徨っています。こういう場所を興味本位で訪れることは、自ら災いをまねていていることと同じです。また、ネット上で拡散している朽ちた神社の姿は、本当に痛ましくて思わず目をそむけたくなります。移転した先に「武尊神社」があって、そこに神職や管理者がいるならこの神社についても、きちんと取り壊すとか、しっかりとした対応をしていただきたいです。今まで何百年も住人を守ってきた神社がこのありさまでは、あまりにも申しわけなさすぎます。人任せではなく私も何か近々に対応したいと思いました。(シュン)

 

黒山三滝1

 

2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。

 

霊界が教えてくれるこの世で幸福になる方法

 

■書名

霊界が教えてくれる

この世で幸福になる方法

■著者:霊能者SHUN(シュン)

■四六判248頁

■定価1650円(本体1500円+税10%)

■ISBN978-4-341-08818-7

■発売 株式会社ごま書房新社

 

 目次

序章:地球の誕生と人類の出現

第一章:霊界の存在とその仕組み

第二章:人の縁の不思議

第三章:心霊スポットが危険な理由

第四章:霊障は理不尽なもの

第五章:先祖と私たち

第六章:この世の上手な過ごし方

 

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