毎年、7月半ばから9月半ばまでの2か月間は、私はしばしば強い霊障を受ける苦しい季節になります。10年前ぐらいに私がすごく霊に敏感になっていたときは、仕事の予定が2か月間びっしり詰まっているのに、わずか10日間ぐらいしか働けなかった年がありました。出張鑑定があれば、家を出て約束場所へ向かうのですが、そこに行く途中で霊障を受けたり、霊の憑依を受けて鑑定場所まで辿り着けないのです。正確に言うと、霊を憑けてしまった場合、無理して鑑定場所まで行くと、私に憑依している霊を相談者へ移してしまう可能性があります。ですから霊の影響を受けている状態では無理して会うことが出来ないのです。相談者と私の波長が離れているときは霊を移す可能性は低いので、何度か無理して鑑定場所まで出かけたこともありました。ただ、私に憑いた霊を移すことはありませんが、お話を聞いている間に、私に蕁麻疹が出て見る見る顔や頭皮が腫れたり、腹痛や頭痛で中座したり、目の前で倒れたこともありました。この期間はしばしばそんな状態にさせられるのです。
実は先日も電話で“遠隔除霊”を行った後、何度も霊を憑けてしまう“霊的間口の広い方”から質問されました。
「シュンさん、毎年7月8月は霊に憑かれることが多くなるのですが、それはどうしてなのでしょうか」
もっともな質問です。私は正直に答えました。
「実は私もその理由はハッキリとは分からないのです。ただ、何十年も生きてきた中で、確かにこの時期は霊の影響を受けやすくなります。ですから極力、外出は控えて、結界を張ってある家の中にできるだけ閉じこもっています」
私はそう答えた後、どうしてこの時期が不浄霊とつながりやすくなるのか、改めて考えてみました。まずは世の中のムードが霊の世界を意識させてつながりやすくしていることは否めません。お盆は“先祖の霊が帰ってくる”とされていて、供養や迎え火・送り火などの儀式も行われます。そうなると先祖霊と自分たちの接点について考えることが多くなります。その結果、霊の世界を意識するようになります。さらに江戸時代から続く「盆芝居」や「怪談狂言」では怨霊や幽霊をテーマにした演目が人気になります。「四谷怪談」や「牡丹燈籠」などの怪談も夏に語られますので、心霊への関心が高まります。
あとは夏は水の事故がおのずと増えます。“お盆の時期は海へ入るな”という言い伝えがありますが、科学的には海水温が上昇する7~8月は、離岸流の流れが活発になります。そのため海の事故は毎日のように発生しています。事故が起これば、死について考えさせられることになりますから、霊の世界を意識することになります。あとは暑さで体力が奪われて体調を崩しやすくなります。肉体的にきつい状態になることは、エーテル体(霊的身体)の働きを刺激して、霊的感覚が敏感になります。病気で入院している患者の霊感や直感が鋭くなるのはそのためです。ですから何事も無くても“何かを感じた”ように思いやすくなります。ただ、これらの世の中のムードや意識の問題だけでなく、霊的に見ると不浄霊の動きが活発になる理由は明確にあります。(2)へ続く。
2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方