海外でも「ポルターガイスト現象」は数多く報告されています。その中でも1977年8月から1979年9月までの2年2か月の間に、イギリス、ミドルセックス州の「エンフィールド」で起きた「ポルターガイスト現象」は有名です。それは専従の2名の調査員が現場を約半年間、調査した結果、1500を越える怪現象が、写真・録音テープ、フィルムなどに記録されたからです。これだけ数多くの証拠を記録したため、“いかさま”とか“インチキ”と片づけることが出来なくなり、最も説得力のある「ポルターガイスト現象」と言われています。
この家は、「エンフィールド」の郊外にある2軒でひと棟になっている町営住宅です。そこには母親と4人の子どもが住んでいました。最初は1977年8月31日から始まりました。誰もいない部屋から家具が動いている音が聞こえました。おどろいてその部屋へ行ったものの家具はまったく動いていませんでした。次は家の中にノックの音が響くようになりました。その場へ行っても誰もいません。それから母親の目の前で、重たい“整理だんす”が、床の上を滑っていきました。この時期には、警察官の「キャロヒン・ヒープス」が家の中にあった椅子が、勝手に台所へ向かって3~4フィート動いたのを目撃しています。その後は、家の中にあった“ビー玉やレゴの積み木”が室内を飛び回るようになりました。さらにベッドのシーツが剥がされたり、枕も部屋の中を飛び回りました。そしてこの心霊現象のターゲットにされている少女「ジャネット・ハーパー」が、空中浮遊している写真が撮影されたのです。その後も「ポルターガイスト現象」はとどまることなく、部屋のドアや引き出しが、激しく開閉を繰り返したり、トイレの水が勝手に流れたり、本が本棚から飛んできたり、調査員の頭にはハンカチが落ちてきました。さらにセメントで固定されているパイプが壁から剥がれ落ちたり、物体が壁をすり抜けて移動してきました。「ジャネット」は寝具を通り抜けて空中に浮かび、寝ている間に階段を引きずり降ろされました。家具は何かを意味するように変な形で室内に積み上げられました。壁には文字が浮かび上がり、自然発火現象で寝具が燃えたこともありました。
その間、家の中では“白髪の老婆”や”幼い子供の幽霊“が何体も目撃されたのです。そして「ジャネット」は時おり、明らかに本人とは違う男性の太い声で、いやらしい言葉を口にしたり、神霊界の話を続けたのです。それはどう考えても少女の話す内容ではありません。このときの「ジャネット」の話は録音されていたため、専門家が“声紋分析”を行いました。その結果、この声が「ジャネット」の仮声帯から発せられていたことは確認されましたが、この太い男性のような声は、相当の努力をしなければ出せないことも分かりました。
この心霊現象は調査員にも向けられました。2人の調査員は、この家の中で数多くの「ポルターガイスト現象」を目撃して、それを記録しました。その最中には、暖炉の近くに置いてあったクッションの詰まった段ボール箱が、突然空中に飛び上がり、8フィート移動してベッドを飛び越えると、調査員の額を直撃したのです。また別の調査員はカメラで室内を撮影中に、突然、積み木が飛んで来て自分の顔面を直撃しました。しかし飛んできた積み木が宙に浮いてこちらに向かってくるとき、それをこちらへ投げつけた人物は映像に誰一人映っていなかったのです。そしてこれだけ激しかった「ポルターガイスト現象」も他のケースと同じように、2年2か月が経過すると、ピタリと収まったのです。さまざまな専門家がそれぞれの立場でこの現象を分析しましたが“どうしてこのようなことが起きたのか”その原因は未だに特定されていません
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■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方