ここのところ全国的に寒い日が続いています。テレビCMでは最近よく“雪女”が出てきます。こんな寒い夜に誰もいない山道にしんしんと降り積もる雪景色を見ていると、何か幽霊や妖怪が出てくるような気がしてきます。
「雪が降るような寒い日には、何か霊的なものとつながりやすくなることはあるのでしょうか?」
先日、電話鑑定の後お話をしていて、そんな質問を受けました。私は40年以上も霊能者をやっていますが、私の経験から言うと、気温や天候によって“霊的なものとつながりやすくなる”ということはありません。たとえば気温で言えば、暑い南の島でも霊体験をすることはよくあります。私は「沖縄」で”ガマ(沖縄本島南部に多くある石灰石でできた鍾乳洞(洞窟)“を見学してから心身の状態が悪くなった方や「サイパン島」へ旅行へ行ったときに”兵隊の幽霊を見た“と言った人から除霊を頼まれたことが何度もあります。
沖縄では太平洋戦争の”沖縄の戦い“で、日本人9万5千人とアメリカ軍人7千人が死んでいます。ガマは米軍の攻撃から逃げまどう市民や軍人の絶好の隠れ場所になりましたから、そこを攻撃されてガマの中で命を失った人は数多くいます。また、「サイパン島」も太平洋戦争時に日本軍が玉砕した島です。そのときに日本の陸海軍3万人と民間人1万人が戦死したと言われています。これだけ多くの人が無念の死を遂げていれば、その場に残り、あの世へ上がれない霊体も数多くいることになります。
私には、「硫黄島」から帰ってきた学生時代の友人がいます。彼は大手ゼネコンの社員です。硫黄島は防衛省が管理していて自衛隊が駐屯しています。他には米軍と自衛隊のレーダーサイトがあります。気象庁の職員もいます。一般人の上陸は禁止されていて、年に何回か厚生労働省の職員が、硫黄島の戦いで亡くなった遺族と一緒に遺骨収集に訪れます。しかし、人が滞在できるということは、人が生活ができる建物や施設が必要になります。そのため大手ゼネコン1社だけ、民間人でも滞在の許可を得て、建物の増築や修繕の仕事を請け負っています。彼はその仕事のリーダーとして「硫黄島」に3年間滞在していたのです。
彼は「クリント・イーストウッド」が監督して2006年に公開された映画「硫黄島からの手紙」で、実際に撮影に来た「クリント・イーストウッド」や「渡辺謙」さんと仲良くなり、映画にもエキストラで出演していました。私は帰国した彼からその自慢話と、スマホに保存されたたくさんの画像をさんざん見せられました。しかし、その画像の多くはいわゆる“心霊写真”でした。手や足が写っていない人、人が立てない崖の上に顔だけが写っている人、太平洋戦争当時の日本軍の軍服を着ている人、そんな画像が何枚もあったのです。私がそのことを指摘すると、彼は顔を曇らせて重い口を開きました。
「実はあの島に住んでいると、おかしな現象はしょっちゅう起こるんだよ、急に重機が動かなくなったり、朝、現場へ行くと、昨日、重機を置いた場所から離れたところに勝手に移動していたりするんだ。それも100m以上も動いている。重機の鍵はオレの部屋にあるから、誰も動かせるはずないんだよ。それ以外にも夜中に宿舎の部屋をノックされてドアを開けたら誰もいないとか、深夜に宿舎の外を大勢の人が歩いている足音が響いたり、それを一人じゃなくて、何十人も体験してるんだよ」
「お前も見たことあるのか?」
「もちろん、何回も見ているよ」
彼とはこんな話をしたことを覚えています。彼が言うには、「硫黄島が“一般人上陸禁止”になっているのは、本当はこの不可解な現象が頻発することが理由じゃないか。表向きの理由は“自然保護”とか“軍事上の機密がある”とか言っているけど、“オレはこの怪現象が世間へ広がることを警戒して上陸禁止にしているとしか思えないんだよ」
そういって顔を曇らせました。私からすればたくさんの人たちが、生に思いを残しながら若くして亡くなっている島です。そう考えると霊現象や怪現象が起こることは何ら不思議ではないのです。
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■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方