霊に憑依されたとき、その霊が侵入した場所は、人それぞれによって異なります。ただ、その人によってその場所は概ね決まっています。たとえば霊に憑依されたときに「すぐに頭が痛くなる」とか「後頭部が割れそうに痛む」と言う人がいます。その人は自分の霊的な間口が、頭の付近に付いています。また、「背中が痛む」とか「心臓がドキドキする」と言う人がいます。その人も概ねその場所に間口があります。
ただ、ここで注意しなければいけないのは、霊的な間口が付いている場所でなくても霊の憑依によって痛んだり腫れたりすることも良くあります。それは憑依してきた不浄霊が死んだときの状態が、体のその部分に関わっているケースです。たとえば戦地で戦闘中に自分の身体の右横で爆弾が破裂しました。そして自分の右腕が吹き飛ばされて亡くなった兵士がいます。この兵士の霊に憑依された瞬間、自分の右腕が上がらなくなったり、腫れたりすることがあるのです。或いは大酒のみで一日中酒浸りの生活を送り、肝硬変になって死んだ霊がいます。この霊が憑いたとたんに腹部が腹水によって異常に膨らみ、息切れや眩暈がしてきました。これもお腹が膨れたのは、憑いた霊が死んだときの状態が体に投影されたケースです。このように霊の憑依によって身体に痛みや異常が感じられることは良くあります。その場所は自分の霊的間口の場所とは異なります。この違いは何回も霊の憑依を受けていると、痛みの性質が違うので分かってきます。ちなみに私は首から肩にかけて霊的な間口が付いています。ですから霊の憑依を受けていないときでも、この場所に痛みや違和感を感じることは良くあります。
その他にも霊が体に侵入する場所があります。よく言われるのは、エネルギーやパワー、そして“気”や霊的なものなども、“左手から入って右手から出る”と言うことです。ですからパワーストーンのブレスレットは普通は左手に付けます。“パワーストーンに入っているパワーを自分の身体に入れたい”と思うなら、パワーは左手から入りますから、左手首に付けるべきなのです。以前、ホームページの掲示板に、テレビで見た霊能者が、「パワーストーンのブレスレットを右手にしていた」と言う書き込みがありました。私が正しいのか、テレビに出た霊能者が正しいのか。私はその議論を始める前に次のように回答しました。
「世界的に著名な仏教指導者であり、チベット仏教の最高位者“ダライラマ14世”をネットで検索してみてください。画像もたくさん出ています。彼は数珠やブレスレットを手首に付いていますが、どの画像を見ても左手に付いています。私の解釈が誤ることがあるとしても、ダライラマ14世が間違えることは無いと思います」
このことを踏まえて仏像を見れば、右手を前に出している仏像と左手を前に出している仏像の意味の違いも分かってきます。つまり、霊的なものは左手から体に侵入することがあるのです。ですから満員電車の中など、誰かと手が触れる状態でいるときに、もし霊が乗っている人の右手と自分の左手が接触すれば、その霊の波長が自分に近いものであれば、その瞬間にその人から自分に不浄霊が載り替わることもあります。複数の人と体が触れる状態にいるときは、特に左手は守るようにしてください。私は“人混み”には、極力行かないようにしていますが、図らずもそのような状態になったときには、露骨になっても左手は防御しています。
他にも別のパターンで霊に憑依されることもしばしばあります。これも面倒なケースですのでお伝えしておきます。(3)へ続く。
【2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方