先日、家の中に結界を張った方から連絡をいただきました。その家はさまざまな問題があって、不浄霊の影響を強く受けています。そのため重さ1キロ以上の特大のモリオンポイントを家の中の各所に置いて、それを基点として強力な結界を張りました。しかし、結界を張ってからまだ1年も経っていないのに、1本のモリオンだけが明らかに色や形状が変化しているのです。そこで私に、そのモリオンの画像を送って状態を確認してきたのです。私はその画像を見て、このモリオンの中に霊体が留まっていることがすぐに分かりました。もっとハッキリ言えば、モリオンの画像を見た時に、その中に“ドクロ”のような霊体の顔が見えたのです。そこですぐにこのモリオンの代わりになる新しいモリオンポイントを用意しました。
霊体の留まっているモリオンポイントは、新しいモリオンと入れ替えて自然へ返します。霊体の留まったままのモリオンが家の中にあることは、ご家族に良い影響を与えないからです。そのとき私は一つの質問を受けました。
「どうして何本も設置したモリオンポイントの中で、この石だけが霊の影響を受けたのでしょうか」
そう尋ねられたのです。私はすぐに答えました。
「家の中に霊が侵入するときに、たとえば家に“霊道”がかかっていれば、不浄霊は霊道を通って入り込みます。霊道がかかっていないときは、入りやすい場所から家に侵入します。それは土地の波動が弱い場所だったり、水回りの近くや湿気が溜まっていて、霊が好む場所だったりします。基本的に不浄霊が家へ侵入するときは、家の周囲全体から適当に入ってくるのではありません。入りやすい場所を選んでそこから入り込むのです」
「………」
「そして結界の基点になるモリオンは、バリアーのように壁を作って家の中を守ります。そのときに強く不浄霊から圧力のかかっている場所のモリオンが、他のモリオンよりも消耗していきます。結界の基点になっているモリオンは家に入ろうとする不浄霊を弾いたり、取り込んで消化することで家の中を守ります。それは不浄霊の性質によって異なります。そのときに消耗してパワーの弱くなっているモリオンは、取り込んだ不浄霊を完全に消化することができないため、石の中に不浄霊をとどめてしまうのです。ですから今回、モリオンが傷んでしまった位置が、家の中ではもっとも悪い場所(=不浄霊が好む場所)ということになります」
私の話を聞いて相談者は大きく納得しました。家の中でも特にこの辺りが、夜間に不思議な音がしたり、靄(もや)のようなものが見えることがあったというのです。つまり、家に不浄霊が侵入するときは、霊的に最も悪い場所=入りやすい場所から侵入してくることがほとんどなのです。
それでは人間はどうでしょうか。不浄霊に憑依されるのは霊的な波長が合って霊的につながったことによって発生します。霊の憑依を受ける理由を“因縁やその人の行動や供養など”に求める人がいます。もしそうであるなら、霊の憑依を受けた人は、今世や過去世で悪いことをしてきたり、行いが悪かったり、先祖供養が出来ていないから憑依されたことになります。しかし私は、今世でも過去世でも誠実に正しく生きて、先祖供養もしっかりとしてきた人が、理不尽にも不浄霊に憑依されたケースを何百と見てきました。霊とつながるかどうかのポイントは、自分と不浄霊の霊的な波長が“繋がれる範囲(近い)かどうか”それだけが理由になります。そして不浄霊とつながって憑依されるときも、霊は全身のすべての場所から体に入り込むわけではありません。体に入る場所は決まっているのです。それはどこなのでしょうか。(2)へ続く。
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■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方