第１４２６回　老後を健康に過ごすために（２）

先日、精神科医の和田秀樹さんが、“老後を健康に過ごすために、どんなことに気を付けた方が良いのか”お話しされている記事を見ました。その中で和田先生は、「老後はとにかくたくさんの種類の食べ物を摂った方が良い。体型を気にして油ものを控える人もいるが、むしろ老後はラーメンやトンカツを積極的に食べて、油分やタンパク質を摂取すべきです。体型維持のために食事制限を伴うダイエットは、むしろ不健康になってしまう」と言い切っていました。さらにたくさんの種類を食べるためには“外食を活用するべき”と話しています。和田先生は、「日本人の悪いところは、外食よりも家のご飯の方が”健康に良い“と考えている点です。たくさんの種類を食べずに、何かの栄養素が不足すれば、何かしらの障害が出ることがあります。たとえば亜鉛が欠乏すると味覚障害を起こすことは良く知られてます。それは特に年を取るとかなりの確率で味覚障害になります。だから亜鉛を多く含んでいるカキとかニンニクを食べなければいけないのですが、家のご飯ではなかなかそう言う食材を使わないから不足しがちなんです。そんなときは外食が良いのです」

また、食に関する昔の常識は、「今日の非常識になっている」とも語っています。たとえば今の油の話もそうですが、「今は良質な脂も増えて、“体に良い油”がいろいろ出回っています。DHAなどが含まれる魚の油とか、オリーブオイルなんかがそうですね。いずれにしろ、油・脂肪が足りなくなると、一気に老け込んでしまいますから。極端な話、週に2、3回トンカツを食べても身体に悪いわけではないと思います。特に６０代以降の人が痩せるために食べ物を減らそうとすることは、確実に“栄養不足”になります。食べ物をきちんと摂って運動して痩せようとするほうがはるかに身体にいいと思います。ですから私自身は、60代以降は小太り程度がちょうど健康的でいいのかなと思っています。とにかく食べ物はきちんと摂ること。年を取ってから元気を保ついちばん重要なポイントです」和田先生はこのように話しています。

そして運動については、「年を取ってから運動の習慣を付けようとしても負担が大きいので、できるだけ早く始めた方が良い」と話しています。そして運動の内容はランニングなど、負荷のかかるものでは無く“散歩で十分に効果がある”と話しています。年を取ってから負荷のかかる運動をすると怪我をするリスクもあります。散歩は周りの景色を見ながら歩けますから、脳にも良い刺激になって良いです。そして長く続けるためには楽しく運動することも大切ですから、たとえばダンスが好きなら思い切って習いに行くなど、自分が楽しめて比較的楽な運動をすることがポイントだと話しています。

「中国や台湾のように、みんなで屋台で食事をするのもにぎやかで良いです。そうやって外食を上手く活用して、たくさんの種類の栄養素を摂ること。そして楽しく運動をして、体力や体型を維持すること」

　老後を健康に過ごすために、食生活と運動を意識するというのは、前回書いた「医者が教える最強の不老術」とも一致した考え方です。私も糖尿病や高血圧を始めたとして持病をたくさん持っていて、毎月病院で検査を受けています。そのため食前食後や寝る前には大量の薬を飲んだり、塗ったり、貼ったりしています。食事には気を付けていますが、完全に運動不足ですから、少しは歩くように気を付けたいと思います。

【２０２２年９月１日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店（アマゾン・楽天など）で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。