第１３８７回　霊の重さ

　先日、しばしば霊の影響を受けている方から連絡が入りました。

「シュンさん、また霊に憑かれたようです。体がだるいし、重いし、何もしていないのに一日中疲れています。何もやる気が出なくて一日中、ベッドで横になっています。仕事はリモートなので何とか誤魔化していますが、このままではいつクビになるか分かりません。できるだけ早く取ってください」

　そんな内容でした。この方は私と同じく生まれつきかなり霊的な間口が広くて、２０代前半には霊障によって数年間も寝たきりになっていました。病院は相当数行きましたが原因は不明で私に相談がきたのです。私はお話を伺ってすぐに、この人に強い不浄霊が憑いていることは分かりました。それはこの人の先祖に起因しているものでとても強く執着している霊でした。そこで２週間以上も浄霊を続けてこの不浄霊を上げたのです。その結果、この人の状態は見る見る回復して３か月後には仕事に出かけることもできるようになりました。ただ、それからもう１０年以上が経ちますが、霊的な間口の広さは変わらないので、しばしば不浄霊に憑かれては私に除霊の依頼が入ります。調子が良くて状態が安定しているときは、３年ぐらい私に連絡のない時期もありました。その間は心身ともに問題は無くて普通の生活を送っていました。しかし、霊的に敏感な状態が続くと、１０日１回ぐらいの頻度で、祓ってもまた別の霊に憑かれてしまうのです。

　私自身、子供のころからずっと霊体験を繰り返して生きてきましたから、霊障の苦しさは誰よりも良く分かっています。山手線で数駅先の駅へ行くのに３時間以上かかったこともあります。霊的に敏感な時期は、私の波長に合った近くにいる不浄霊を無意識のうちに呼び寄せてしまいます。混んでいる電車内は人であふれています。その中には一人や二人、私の霊的な波長に近い人も乗っています。その人が不浄霊を連れていれば、私が近くに行っただけで、すぐにその霊は私に移動してきます。そして吐き気がしたり、頭痛がしり、眩暈がしたり、悪寒がして次の駅で電車を下ります。そして駅のベンチでしばらく休んだり、ひどい時は駅の外へ出て、人の少ない公園を見つけて休憩します。その時期は痛みだけではなく、全身に蕁麻疹や湿疹も出ましたので、電車に乗ることは恐怖でした。ひどい蕁麻疹や湿疹が首から顔、頭の中まで出ますから、車内では周りの人の注目を浴びます。恐る恐るこちらに目線を送る人もいれば、嫌そうに私から離れていく人もいます。

　そうなるとおのずと外へ出ることは減っていきますが、それはこの人が言うように”異常な疲労感“も大きな理由です。運動もしていないのに、いつでも体は疲れ切っています。ですから体を動かすとか、頭を使うという誰でも普通にしていることができなくなります。お風呂に入るのが面倒になって、何日間も入浴しなくなります。服を着替えるのも面倒で、昼も夜もずっと同じ服を着て過ごします。パソコンに届いたメールに返信しなければいけないのですが、ノートパソコンを開くことができないのです。その状態で２～３日過ごした後、自分の中で必死でモチベーションを上げていって、意を決してパソコンを開けるのです。そこまでやってメールに返信を始めても、長い文章はスルーになります。長文を読む気力がないのです。短い文章に返信はしますが、それも数件やると疲れて眠ってしまいます。私自身、そんな時期を過ごしてきたので、この人の状況はとてもよく分かるのです。

　霊に憑かれると体が重く、何もしていないのにいつも疲れるのは、それは憑いた霊には重さがあるからです。体重６０キロの兵隊の不浄霊が憑けば、常に６０キロを背負っているのと同じなのです。しかも最初に憑いた霊は自分の波長に近い他の不浄霊を呼び込むことがほとんどです。ですから兵隊の霊が他にも３体４体の不浄霊を呼び込んでいれば、毎日何もしていなくても200キロ、300キロを背負っていることになるのです。それでは気力・体力が消耗してベッドで横になる以外に何もできなることは想像できると思います。本当に疲れ切ってくると、息をするのも面倒になることがあります。痛み以外の霊の重さもかなり自分を苦しめることになります。

【２０２２年９月１日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店（アマゾン・楽天など）で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。