この不幸な事故によって一人の若者が命を失いました。それは取り返しようがありません。そして加害者も、刑務所に収監されて、会社はクビになり妻子とも別れてこの事故の責任を生涯かけて償っていかなければならないのです。それはこの場所にとどまっていた少年の不浄霊と相談者が、事故の一瞬につながったことによって引き起こされたのです。しかも、この少年の不浄霊と相談者には何の因縁もありません。たまたまネガティブな精神状態で事故現場に差し掛かった相談者と、この場所にとどまっている不浄霊の“霊的は波長が一致したこと”だけが、この事故を起こさせた理由なのです。
「ちょっと歩きましょうか」
私はまんじりともしない相談者に声をかけて、道路わきに生い茂った長く伸びた雑草をかき分けて歩きました。すると雑草に隠れて小さなお地蔵さまが見つかりました。それは横倒しになって転がり、近くには飲み物を入れるコップやお供え物を入れたお皿が散乱していました。私は目の前にある自動車修理工場が目に留まりました。そこで敷地に入り、作業の手を休めていた男性に声をかけました。
「雑草の中にお地蔵さんがひっくり返っています。目の前はバイパスですが、この辺りは事故が多いのでしょうか?」
つなぎを着た年配の親父さんが愛想良く答えました。
「そうだね。直線の道だからそんなに事故が起こるようには思えないけど、昔からこの辺りは事故が多いんだよ、そのお地蔵さんも10年ぐらい前に小学生の男の子がここで車に跳ねられてね、ご家族がお地蔵様を立てて、いつもお花やお供え物を並べてた。そういえばいつの頃からか、お地蔵さまもお供え物も見えなくなっていたけど、雑草の中に埋もれていたんだね…」
そういって目を伏せました。
「事故は加害者も被害者もみんなを不幸にします。一日も早くこの場所から事故が無くなってほしいですね」
私はそう言った後、少年の不浄霊を供養するマントラを約1時間にわたって現場で唱えました。相談者も私の隣でその間、ずっと手を合わせていました。
不浄霊の影響は先祖や過去の因縁など、さまざまなものに起因します。しかし、不浄霊と人は、お互いの霊的波長が近ければ、それだけでつながることができます。霊的な波長は指紋と同じように各人で異なります。そしてそれは生まれた時から死んだとまで変わることはありません。ですからどれだけ誠実に正しく生きても、先祖供養をしっかりと行っても、霊的波長が合えばそれだけで不浄霊とはつながってしまいます。そして不浄霊を同調することは、霊障によって苦痛や恐怖を味わうだけでなく、一瞬のタイミングをずらされることで、このような悲劇が起こることもあるのです。
【2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方