第１３６０回　呼び込まれる（１）

　今週、また鳥肌が立つような出来事がありました。実は水曜日に結界を張ってある私の車を運転して、私の家から320キロ離れた新潟県まで移動してきました。目的は霊的なものの影響を受けている家からその影響を取り払いご家族を守ることです。霊の影響はさまざまな形で出ますが、その行き先が“孤立化”であることはいつもお伝えしている通りです。この家でもそこに住むご家族が、それぞれに攻撃的になり、不安定になり、まさに家族がバラバラになろうとしていました。霊の影響を受けているこの場所でその対策を施すためには、私の身を守る場所＝結界の張ってある安全地帯が必要になります。そのため新幹線は使わずに自分の車を運転して新潟まで行かなければなりませんでした。

　最近では新潟県は何度も訪れています。奥さんが重い病気になった方から奥さんの病気快癒を頼まれているからです。しかし、今回の方はまったくの別件で、もう20年近い長いお付き合いですが、この家（奥さんのご実家）へ行くのは初めてです。ただ、今から10年近く前だったと思います。奥さんのお父さんが持っているご実家から少し離れた場所にある土地が、ご家族に悪い影響を与えていたため、その土地の対応で車で現地まで出かけました。その土地に立ってみると、土地を悪くしている元凶はその土地に隣接して建てられている“廃神社”であることがすぐに分かりました。その廃神社はかなりの歴史はありそうですが、「延喜式神名帳」にも、神社庁や神社本庁にもその存在が登録されていません。空き地から石段を上がった上にあるのですが、石段自体がすべて歪んでいて崩れかかっています。途中まで上りましたが、頭がクラクラして転落しそうになりました。目に見えた社はすべて倒れかけていました。この場所は“時空が歪んでいる”のです。私は「とても石段を登りきることは無理だ」と感じて、途中から這いずるように石段を下りてこの場を離れました。そしてお父さんの土地と隣接する廃神社の土地の間に、特大のカミナリ水晶を埋め込んで分厚い壁を作りました。そうやって廃神社の悪影響がお父さんの土地に流れてこないようにしたのです。このときのことは、当時このブログにも書きましたので記憶にある方もおられると思います。

　そもそもこの土地へ向かっている途中から、私の身におかしなことは何度か起きていました。東京から関越自動車道を走行中に、関越トンネルを過ぎた一直線の道路で、真後ろに高速隊のパトカーがいるのに気づかずにスピードを上げて30年ぶりにスピード違反で捕まりました。警官も「なぜ、赤色灯を付けたパトカーがずっと真後ろに付いているのにスピードを上げたのか？」と不思議がっていました。私には真っすぐな見通しの良い直線道路なのに、真後ろのいるはずのパトカーはまったく目に入らなかったのです。私が過去に行ったことのある数々の”危ない場所“の中でも明らかにワースト3に入る廃神社でした。

　過去にはこんな出来事がありましたが、今回私が作業をするのは、廃神社に隣接した土地ではなくて、ご実家の建物です。ですから廃神社のことはあまり気にせずに、ご実家へ向かっていたのです。私は事前にご実家の住所だけでなく画像もグーグルマップなどで確認していました。大きな家で屋根の形に特徴がありましたので、ご実家は一目で頭に焼き付きました。私はカーナビにご実家の住所を登録して、ナビにしたがって迷うことなくご実家に到着しました。そして作業に必要なものを次々に取り出して、ご実家を守る作業に入りました。作業は約２時間で順調に終わりました。私はとんぼ返りでは体がきついので、ご実家の近くの温泉街に宿を予約していました。予約時間まで少し時間が余りましたので、ご実家の近くの郷土資料館のような場所で時間をつぶした後、ナビに旅館の住所を入力しました。そしてナビにしたがって道を進みましたが、途中から車1台通るのがギリギリの舗装もしていないような藪の中へ入り込んで行きました。しかし、まだ前進はできますので、藪の中の小道を抜けて進むと少し広い空き地に出ました。その広場は過去に見た記憶がありました。目の前に10年近く前に訪れたあの廃神社の鳥居が現れたのです。廃神社の周囲には黄色いロープが張られて立ち入り禁止のようになっていました。全身から嫌な汗が吹き出しました。一瞬目にした崩れかけた石段の上には誰かが笑いながらこちらを睨んでいます。私の車には2重にも3重にも結界を張って守っています。私が車の外へ出ない限り身は安全です。私はその誰かとは絶対に目を合わせないようにして入ってきた道を急いで戻りました。（2）へ続く。

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