幸せの形は人それぞれで違っても、人はだれでも「幸せな人生を生きたい」と思います。そして「幸せに生きること」は、多くの人にとって「穏やかに生きること」と一致します。私の仕事は悪霊と戦って退散させたり浄化することではありません。そのことも含めて、私に相談した人が、どのようにしたら幸せを実感できる人生を生きることができるのか、それを感じ取って、伝えて、その方向へ導くことが私の仕事です。ですから幸せな人と幸せでない人は何が違っているのか、人はどう考えてどう行動することが幸せになるのかは常に考えています。

 最近では“ハラスメント”という言葉が頻繁に使われるようになりました。「ハラスメント」とは、嫌がらせのことです。自分の地位や優位性をもとに、精神的・肉体的苦痛を与えたり、職場環境を悪化させる行為は「パワーハラスメント」と呼ばれています。相手の意に反する性的言動によって不利益・不快感を与えるものを「セクシャルハラスメント」と呼んでいます。モラルを根拠にして嫌がらせを行うものを「モラルハラスメント」と呼びます。このようにハラスメントは何を根拠にして行うのかによって、言い方が別れます。多くの人は、自分が非難されるような悪い行いをしたとき、自分の行為に屁理屈を付けて正当化します。ただ、ハラスメントは、被害を受けた側が「ハラスメント」と感じれば、それは「ハラスメント」になります。

 先日も新聞の記事の中に、たびたびカスハラ(カスタマーハラスメント:自分が客であるという立場に基づいて、暴行・暴言・脅迫など、不当な要求を突きつける顧客による迷惑行為)を行う老人男性のコメントが載せられていました。その老人は、自分で会社を経営しています。そして自分のカスハラに対して次のように言って正当化していたのです。

「私が若いころには、いつもお客さんに怒られてばかりでした。そして怒られながらたくさんのことを学んで自分を成長させて、商売のポイントも掴んで行きました。だから私がお店で店員に怒るのは、彼らを成長させるために言っている。だから“ハラスメント”と言われるようなものではないんだ」

 この老人が毎日のようにお店を訪れて、店員に不平不満をぶつけるのが、自己のストレス発散や承認欲求を満足させるためではなく、店員を成長させるための教育であったとしても、お店の従業員は誰一人、その行為を肯定的に受け止めてはいません。「嫌味な老人」「いつも偉そうにして本当に不愉快」「そんなに文句があるならお店に来なければよい」と、スタッフはそのように感じているのです。ハラスメントなのか教育なのか、それを決めるのは加害者ではありません。被害者が「ハラスメント」だと感じれば、それは教育ではなくハラスメントなのです。この老人の言動によって傷つけられたり、不快な思いをしたスタッフがいることは事実です。もし、それが教育であるなら、受け手の側にも、そう受け止める人が出てこなければなりません。

 電車の優先席の問題も同じです。足を怪我していた若者が、普通に立つことが出来ずに松葉杖を持って電車の優先席に座っていました。すると年老いたお婆さんが目の前に立つと、「ここはお前が座る席ではないだろ、年寄りが座る席なんだから、さっさと譲りなさい」と、そう言って若者に席を譲らせました。若者は仕方なく、松葉杖を使って立ち上がりましたが、揺れる電車の中で今にも倒れそうになりました。すると近くの座席に座っていた乗客が何人か、「お兄さん、ここに座りなさい」そういって席を譲りました。お婆さんはその様子を見ても、平然と優先席に座り続けました。同じように臨月を迎えた妊婦が優先席に座っていると、「妊娠は病気じゃないんだから、若い者は優先席に座るな」と言って、席を譲らせたお婆さんもいました。こういう人たちは人の迷惑や相手の気持ちを考えずに、自分のやりたいように行動して、思い通りにならなければ、自分を正当化して相手を罵り、攻撃してきます。毎日、難癖を付ける材料を探しながら、目を吊り上げて不平不満をまき散らしながら生きています。この人たちは、果たして“幸せ”なのでしょうか。(3)へ続く。

 

勝上嶽展望台

 

【2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。

 

霊界が教えてくれるこの世で幸福になる方法


■書名

霊界が教えてくれる

この世で幸福になる方法

■著者:霊能者SHUN(シュン)

■四六判248頁

■定価1650円(本体1500円+税10%)

■ISBN978-4-341-08818-7

■発売 株式会社ごま書房新社

 

 目次

序章:地球の誕生と人類の出現

第一章:霊界の存在とその仕組み

第二章:人の縁の不思議

第三章:心霊スポットが危険な理由

第四章:霊障は理不尽なもの

第五章:先祖と私たち

第六章:この世の上手な過ごし方

 

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