私はまず、除霊ではよく使うポピュラーなお経から唱え始めました。除霊や浄霊ではいくつかのお経を唱えます。仮に10巻のお経を唱えて除霊を行う場合、その中の4巻ぐらいはだいたい毎回同じお経を唱えます。そして残りの半数ぐらいを憑依された人や憑依している不浄霊に有効なお経をチョイスします。まずは最初の4巻のお経を唱えながら、どのようなお経が効果があるのかを探ります。たとえば「法華経」が良いのか「大日経」が良いのか、「阿弥陀経」が良いのか「観無量寿経」が良いのか、さらには「天台宗」のお経が良いのか、「臨済宗」のお経が良いのか。私は僧侶ではありませんし、どの宗教にも宗派にも入信したことはありません。ですから何の制約もなく自分の感覚だけを信じて自由に不浄霊が嫌がるお経をぶつけていけるのです。その際に憑依した人や不浄霊と強くつながることが出来ていれば、その方向性は明確に感じ取れます。そして唱えたお経も着実に効果を出していきますから、自信を持って除霊を続けていくことできるのです。

 しかし、波長が離れていると、効果を上げている実感をはっきりと感じ取れない中で、手探りでお経を唱え続けることになります。私はお経を唱えながら自分が消耗していくのが分かりました。時計を見るとすでに1時間半もお経を唱え続けています。お経は普通は“雨水がしたたり落ちるがごとく”一定のリズムで粛々と唱えていきます。しかし、除霊でお経やマントラを唱えるときは、そんな静かに唱えていては、不浄霊を祓えません。口では全力でお経を唱えながら、頭の中で不浄霊と戦っています。そしてすぐにこの人から退散するように促しながら、攻撃を強めていきます。普段なら30分から45分で終了する遠隔除霊に気が付けば3時間も費やしています。気力も体力もすでに限界で、酸欠のため耳鳴りがして手が何度も攣っています。それでも除霊を続けているうちに、ふと自分の周りが静かになっていることに気づきました。

~不浄霊をすべて祓ったのではないか~

 そう思って耳を澄ましていると、私の唱えるマントラ以外に何の音も声も聞こえなくなりました。憑いていた時は話し声や叫び声、また梵鐘や雑踏など、さまざまな音が聞こえて騒々しかったが、嘘のように消えて無くなりました。念のため、もう1巻だけお経を唱えましたが、雑音はまったく聞こえませんでした。私に霊が完全に祓えた確信はありませんでしたが、状況から見てまず大丈夫です。そこで最後にご真言を上げて長かった遠隔除霊を終了しました。時間は3時間半もかかっていました。私も遠隔除霊の依頼者もクタクタになって除霊は終了しました。

 翌々日のお昼前にこの方からメールが届きました。「一昨日は遠隔除霊が終わってからも、ずっとボーっとしていて気が抜けたようで体に力が入りませんでした。ただ、微熱は下がりませんし、食欲も相変わらずありません。そこで効果が出るまでもう少し時間がかかるのかと思っていました。しかし、昨夜寝ると、びっしょりと汗をかいてうなされました。それはいつもよりひどかったので、何かが真逆に作用したのではないかと不安になりました。しかし、今朝起きたら、全身が嘘のように軽くなり、視界がクリアになりました。視力が上がったように感じました。そしてずっと下がらなかった熱は平熱に戻っていました。そこでシャワーを浴びて寝汗を流すと、何か食欲が湧いてきて、朝食では久しぶりに“お代わり”をしました。完全に何かが抜けた実感があります。本当にありがとうございました」

 私に完了した実感がないままに、遠隔除霊はきれいに完了していたのです。

 

 

【2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。

 

霊界が教えてくれるこの世で幸福になる方法


■書名

霊界が教えてくれる

この世で幸福になる方法

■著者:霊能者SHUN(シュン)

■四六判248頁

■定価1650円(本体1500円+税10%)

■ISBN978-4-341-08818-7

■発売 株式会社ごま書房新社

 

 目次

序章:地球の誕生と人類の出現

第一章:霊界の存在とその仕組み

第二章:人の縁の不思議

第三章:心霊スポットが危険な理由

第四章:霊障は理不尽なもの

第五章:先祖と私たち

第六章:この世の上手な過ごし方

 

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