すべての人は生まれた時から寿命が決められています。寿命はその人が人生で最も長く生きることのできる最終ゴールです。5歳が寿命の人もいれば105歳が寿命の人もいます。病気で生まれてから5年間しか生きることができなかった子供でも、本人や家族が精いっぱい生きるために全力を尽くしたのなら、十分に”生をまっとう“したことになります。人が生まれてから何歳まで生れれるのかは、人によって様々です。ただ与えられた命に報いるためには、寿命がまっとうできるように、生かされていることに感謝の気持ちを持ちながら、正しく生きていくことが大切です。若いころに人生のレールを踏み外して、オートバイで暴走行為を繰り返して、事故で18歳で亡くなってしまう人がいます。大人になってから毎晩、浴びるほどお酒を飲んだり暴飲暴食をして、40歳で内臓を壊して死んでしまう人がいます。乱暴で気が荒くケンカばかりを続けた挙句、それが原因で30歳で死んでしまう人がいます。人は誰でも寿命をまっとうできるわけではありません。多くの人は自分の生き方の影響で寿命を前にして亡くなっています。だから仮に5年しか生きられなかったとしても、寿命として自分に与えられた時間を精一杯生きた人は、与えられた命にしっかりと報いたことになるのです。
また、私が今まで何万人という人たちを見てきた印象では、欲の強い人ほど長生きする傾向があります。欲には金銭欲・性欲・名誉欲・権力欲などさまざまにあります。しかし、権力欲の強い政治家などは、80歳を過ぎてもまだまだ元気です。60歳を過ぎて「子供が出来た」と自慢するお爺さんも長生きします。”良い人は早く亡くなる”と言われますし、“憎まれっ子、世にはばかる”という言葉もあります。欲の強い人たちが長生きをするのは、生に対する”執着“が強いからです。欲の強さや執着の強さは、その人の生命力としばしば一致します。
若いころの生活のツケが回ってきて体を壊している人でも、何かの欲に執着する人はその執着心で生き続けます。もちろん”寿命“という、人生の最長到達点”を越えることはできませんが、自分の欲を叶えようとする執着で、簡単に心臓が止まることはありません。重篤な病気では医師から余命宣告をされることがあります。余命半年と言われても3年5年と生きている人もいれば、余命1年でも半年と持たずに死んでしまう人もいます。その違いはまさにその人の持つ”生命力”の違いなのですが、その生命力の源泉に欲が絡んでいるケースがしばしばあるのです。
あとはキリスト教の聖書に、“Man cannot live by bread alone.”という記述があります。これはキリストが断食を行っていた時に、悪魔「サタン」から、「あなたが神の子ならこの石がパンになるように命じなさい」と言われたのに対して、イエス・キリストが「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つの言葉で生きるものである」と答えたと言われています。その意味は「人間は物質だけでなく、精神的にも満たされることを求めて生きる存在である」ということです。つまり、石原慎太郎さんと石原典子さん夫妻のような”おしどり夫婦”にとっては、自分の伴侶を失ってしまうとは、“生きる希望を失うこと”に等しいことなのです。そのため伴侶を失った方が、生きる気力を失いその後を追うように続けて亡くなることが時々起こります。
【2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方