高知県北部の土佐山地区の山中に“ゴトゴト石”と呼ばれる不思議な石があります。形は球状で、直径は1・5メートル、重さは推定で6トンあって注連縄(しめなわ)がまかれています。そもそも“注連縄”とは、神道における神祭具で、「糸」の字の象形を表す“紙垂(しで)を付けた縄のことです。そしてこの縄は”神聖な区域とその外の境を示すための“分岐点”になっています。ですから注連縄がまかれた先は神聖な区域であり、注連縄がまかれた石は”神聖な石“ということになります。

 この神聖な石は絶妙なバランスで崖の上に乗っています。人が押せば揺れますが、会津地方の郷土玩具“起き上がり小法師”のように、倒れずに元に戻ります。そのため“落ちそうで落ちないこと”から受験生に崇拝されて、いつしかこの場所は”受験生の聖地“と呼ばれるようになりました。そしてテレビでも紹介されたこの石は、人口約880人のこの地区の観光名所になって、村人からも大切に扱われていたのです。

 しかし、2022年11月27日に、この石が水平方向へ90度ほど回転して動かなくなっているのが見つかりました。高知地検によると、石の底にノミなどの工具を突き立て、さらに丸太を挟んで石を固定していたのです。そのため石を大切にしてきた村人たちが500人分の署名を集めて、「器物損壊罪」で刑事告訴しました。警察の捜査の結果、石が見つかる前日の11月26日に、男性5人、女性1人の計6人の大学生が、東京からレンタカーを借りてこの場所までやって来ていたことが分かりました。彼らは揺らしても落ちない“ゴトゴト石”のことを知って、“自分たちで落としてやろう”と意気込んできていたのです。

 現地に着いた大学生は、最初は力任せに揺らしたものの石は落ちません。そのため愛媛県内の商業施設まで行って、“荷絞めベルト”やハンマーを購入しました。そして今度は、それらの工具を使って落とそうとしましたが、石は方向が変わって却って動かせなくなりました。そのため27日の朝になると、今度は高知市内のカー用品店へ行ってジャッキを買ってきました。しかしジャッキで石を上げようとするうちに、ジャッキが壊れてしまいました。結局、大学生6人は27日の夕方まで20時間近くにわたり、現場で悪戦苦闘したものの石を落とすことはできずに、クタクタになって工具を放置したまま東京へ帰ったのです。そして昨日、高知簡易裁判所は6人それぞれに器物損壊罪で罰金20万円の略式命令を出したのです。

 彼らは石に巻かれた“注連縄”の意味も理解せずに、有名になったこの石を落として世間を騒がせてやろうと思ったのでしょう。しかし、神聖な場所=神様の力が働いている場所だとすると、なんと愚かな人間たちなのでしょうか。6人の若者が全力で力を合わせても、ジャッキやハンマーなどの工具を使っても、神の力に対抗できるわけがないのです。私は頭の中に6人の若者たちが汗だくになって必死でこの石を動かそうとしている様子が目に浮かびました。そのとき石の反対側には大仏様のような大きな神様が鎮座して、右手の小指1本でゴトゴト石を押さえている様子もハッキリと見えたのです。“神聖な場所”と呼ばれているのは、きっとそれなりの理由があるからです。その禁忌を犯すことは自らに災いが降りかかります。今回は”罰金20万円”と大きな罰を受けずに良かったと、反省してもらいたいです。

 

 

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霊界が教えてくれるこの世で幸福になる方法


■書名

霊界が教えてくれる

この世で幸福になる方法

■著者:霊能者SHUN(シュン)

■四六判248頁

■定価1650円(本体1500円+税10%)

■ISBN978-4-341-08818-7

■発売 株式会社ごま書房新社

 

 目次

序章:地球の誕生と人類の出現

第一章:霊界の存在とその仕組み

第二章:人の縁の不思議

第三章:心霊スポットが危険な理由

第四章:霊障は理不尽なもの

第五章:先祖と私たち

第六章:この世の上手な過ごし方

 

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