第１３２１回　危ない場所（２）

　この前相談にのった方は、「心療内科へ行くとしばしば、体が重たくなって、ものすごく気持ちが落ち込む」と話していました。その結界、疲れて仕事へ行けなくなることもあるというのです。心療内科は心理的な要因で体に症状が現れる「心身症」を主な治療対象にしています。統合失調症やうつ病、双極性障害や発達障害など幅広く精神疾患を治療する精神科とは、厳密に言えば治療対象が異なります。ただ、心が折れたり、疲弊している人を治療するという意味では、実質的には近いものがあります。心が折れたり疲れている方が、診察へ行くのは、もちろん症状が改善されて元気になるためです。それなのに待合室で待っている間に体が重くなって、精神的に参ってくるのでは治療へ行っている意味がありません。私は相談者に「その心療内科に行って症状が改善されたり、不安な気持ちが消えるとか、メリットはどれくらいありますか？」と尋ねました。そらに「そのメリットと体や気持ちが重く落ち込むことのディメリットを相殺したときに、残るのはプラスですか？マイナスですか？」と訊きました。気持ちの問題は明確に数値化できるものではありませんが、それでも相殺したときにプラスが残るなら治療に通う意味がありますし、マイナスが残るならその心療内科へ行く意味はありません。

　そのことは、私が生きるために通っている“近所のクリニック”も同じです。このクリニックでは、定期的に検査をすることで自分の健康状態をチェックできること。さらには私が生きるために必要なたくさんの薬の処方箋を出してくれるという大きなメリットがあります。しかし、私の心身に出る悪影響が今よりも大きくなるなら、その対応策を練るとか、場合によってはクリニックを替えることも考えなければなりません。

　心療内科でも私の通うクリニックでも、待合室にいる人はすべて”病人“です。心療内科は心のバランスを崩した人が訪れ、私の通うクリニックは体に異常をきたしている人が訪れます。いつもお伝えしているように、人間の肉体には「アストラル体」と呼ばれる精神的身体と、「エーテル体」と呼ばれる霊的身体が三位一体となって重なり合っています。そしてこの3つの身体はお互いにリンクし合って影響を与え合っています。ですからストレスで胃に穴が開いてしまうのは、ストレスによってアストラル体が傷ついた影響が肉体へ伝わり、胃に穴を開けてしまったのです。霊の影響で精神的に不安定になるのは、霊によってエーテル体が傷ついたため、その影響がアストラル体へ伝わって精神的に不安定になったのです。そして心の問題でも体の問題でも具合が悪くて病院に来ている人の何割かは、その原因に”霊的な問題“が関係しています。一見すると心の問題で心療内科へ来たり、体の問題でクリニックに来ているようでも、その実態として霊の憑依を受けているケースがあるのです。

　不浄霊が人に憑依するのは、宙を浮いているような状態よりも誰かに乗っている方が楽だからです。憑依する理由（原因）があれば、もちろんその理由によって憑依してきますが、その理由が無くても憑依できる人（＝自分の霊的波長に近い波長の人）がいれば憑依してきます。そして不浄霊からすると、今憑依している人よりももっと自分の波長に近い人がいれば、今まで載っていた人を離れて、波長の近い人へ載り替わります。今回の相談者も私も心療内科やクリニックへ行って具合が悪くなる理由がまさにこれなのです。

　昔から”病院嫌い“と言っている人の中には、「病院へ行くと具合が悪くなるから」という人がいます。それは病人の多い空間にいて、自分の気分が悪くなったというレベルではありません。不浄霊の影響によって心身の不調で病院に来ている人に憑いている不浄霊が、自分の方が霊的波長が近いことで乗り移ってきたのです。その結果、自分の心身が不調に陥ってしまったのです。

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