人はどうして他人の幸せを妬んだり、羨んだりしてしまうのでしょうか。その理由はもちろんその人の人間性に起因します。具体的には“自分に自信が持てない人”や“疑り深く思い込みが激しい人”は嫉妬心も強くなります。ただ、人が他人に嫉妬する一番の原因は、相手を自分よりも格下と見下しているからです。自分よりも下だと思っている人が自分よりも良いものを持っていたり、自分よりも良い評価を受けるから嫉妬してしまうのです。

 車の大好きな課長がいたとします。同じ会社の係長が自分よりも高級な車に乗っていれば、「アイツ、係長の癖になんでオレよりも良い車に乗っているんだ」となって嫉妬します。しかし、部長が自分より高級な車に乗っていても「アイツ、部長の癖になんでオレより良い車に乗っているんだ」とは思いません。課長から見て部長は自分よりも格上だと考えます。自分よりも格上の部長が自分よりも高級な車に乗っているのは“当たり前”だと思うからです。ですから自分の後輩がポルシェに乗っていれば焼きもちを妬きますが、大谷翔平選手がポルシェに乗っていても焼きもちは焼きません。

 嫉妬心やライバル心は、その相手を相対評価の対象とすることで、分かりやすく自分が頑張るための原動力に替えることもできます。「アイツには絶対に負けたくない」と思うことで、怠けたい自分を発奮させる材料になるからです。しかし、相対評価の中で相手より上を目指すことは、自分の力をアップさせたり自分の評価を上げることとは必ずしも結びつきません。たとえば平均点が75点の試験で、ライバルは50点で自分は55点でした。確かにライバルには勝ちましたが、それでは心から喜べません。人は自分が努力して上へ上がるよりも、相手を下へ下げることで自分を上に見せる方が簡単なのです。人はどうしても楽な方へ自分を逃がす傾向があります。楽な方法を選んで自分を上に見せても、客観的に見た時に自分の力は何一つ上がっていないのです。そういう意味で、嫉妬心は自分を向上させることに何一つ役立ちません。必要のない感情です。それでも多くの人が嫉妬心を抱くのは、自分に自信が持てないくせに、プライドばかり高くて人を見下している人がそれだけ多いということです。

 考えてみれば私は他人に嫉妬したことが一度もありません。幼少期から少年期~大人になってからを振り返っても、焼きもちや嫉妬心を抱いた人はいません。私よりも頭の良い人も、運動のできる人も、お金を持っている人も、尊敬できる人も世の中にはたくさんいます。そういう人と会ったときには素直に「すごいなあ」と思います。でも、その人はその人の人生の中で頑張ってこられたのでしょうし、私は私の人生の中で頑張っていくしかありません。生きてきた土俵が違いますから妬むことも嫉妬することもライバルと考えることもまったくないのです。私が常に考えているのは、今の自分の与えられた課題を焦らず着実に一つ一つこなしていくことだけです。自分に対して心から「頑張った」と言える毎日を送れるなら、他人がどう生きるのか、そして他人からどう評価されるのかは私の関与することではないのです。

 

瑠璃光寺

 

【2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。

 

霊界が教えてくれるこの世で幸福になる方法


■書名

霊界が教えてくれる

この世で幸福になる方法

■著者:霊能者SHUN(シュン)

■四六判248頁

■定価1650円(本体1500円+税10%)

■ISBN978-4-341-08818-7

■発売 株式会社ごま書房新社

 

 目次

序章:地球の誕生と人類の出現

第一章:霊界の存在とその仕組み

第二章:人の縁の不思議

第三章:心霊スポットが危険な理由

第四章:霊障は理不尽なもの

第五章:先祖と私たち

第六章:この世の上手な過ごし方

 

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