他にも「肥満は遺伝する」とも言われていました。“肥満遺伝子”はすでに50以上見つかっています。日本人で言えば3分の1以上の人がその遺伝子を持っていると言われています。しかし、肥満遺伝子を持っているからと言って、その人がすべて太るわけではありません。実際に肥満になるのかどうかは、遺伝的に“肥満体質”を受け継いでいるのかどうかよりも、食習慣や運動習慣などの“生活習慣”の影響の方がはるかに大きいのです。

 また、体調を崩した時などに「食べないと元気が出ない」と、よく言われていました。ただ、食べ物を食べて消化・吸収するにはエネルギーが必要です。たとえば風邪をひいたときに食欲がなくなるのは、体が余計なエネルギーを使わないように、脳が指令を出しているからです。そのため食べられなくても空腹感や苦痛を感じることはありません。体調が回復すれば、食欲は自然に戻るのです。このように昔は当たり前に言われたり、考えられていたことが、科学や合理性と照らし合わせた時に、実はピントが外れていることは数多くあります。

 このことはスポーツの世界で考えると、ととても顕著になります。たとえば私は中学生の時に運動部に入っていましたが、試合で負けたり、練習中に“たるんでいる!”などと先生から怒られると、罰として”うさぎ跳び“でグラウンドを1周させられました。それは苦痛を強いられるものですが、それもトレーニングの一環としてやらされていたのです。しかし、”うさぎ跳び“は、無理な姿勢で股関節・膝関節・足関節を深く曲げるために、その関節に強い負荷がかかります。今ではそのような運動は、トレーニングの効果よりも関節や筋肉を傷める可能性の方が高いので、ほとんどの学校では禁止させられています。

 また、私は高校時代も運動部に入っていましたが、運動部では夏休みになると”合宿“などを行って特訓をさせられます。真夏にグラウンドを何周もダッシュしたり、校舎の外を何キロも走らされます。そうすると大量に汗をかきますので喉が渇きます。しかし、昔の運動部の指導者(体育の先生)は運動中に水を飲ませてくれませんでした。水を飲むと汗をたくさんかきます。汗をかくと疲れるので、汗をかかないように水を飲んではいけないという論理です。いったい誰が言いだしたのか、これにはまったく根拠がありません。今では運動中に水分補給するのは当たり前です。私の時代は、運動部員は夏の練習は”地獄“で、フラフラになりながら走らされて、倒れる生徒も出ていたのです。

 さらに競泳では、足を動かすときに、足にバケツの付いた紐を結びます。その態勢で泳ぐと足に負荷がかかります。そのためスピードは落ちますが、筋力はアップすると考えられていたのです。今では逆に足にフィンを付けて泳ぎます。フィンを付けて泳ぐことで普段以上のスピードが出ます。そのスピードに体を慣らすための“スピードトレーニング”です。このように一昔前までは、何の効果もないばかりか、体を痛めつけて怪我を誘発するようなトレーニングさえ当たり前に行われていました。

 スポーツでも勉強でも仕事でも頑張ることは大切です。しかし、頑張る方向性を間違えていると、どれだけ頑張ってもそれは徒労に終わるだけで結果に結びつきません。根性論や精神論だけでは良い未来を作り上げることはできないのです。フォークの背中にご飯を載せて窮屈そうに食事しているご老人を想像して、そんなことが頭をよぎりました。

 

瑠璃光寺

 

【2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。

 

霊界が教えてくれるこの世で幸福になる方法


■書名

霊界が教えてくれる

この世で幸福になる方法

■著者:霊能者SHUN(シュン)

■四六判248頁

■定価1650円(本体1500円+税10%)

■ISBN978-4-341-08818-7

■発売 株式会社ごま書房新社

 

 目次

序章:地球の誕生と人類の出現

第一章:霊界の存在とその仕組み

第二章:人の縁の不思議

第三章:心霊スポットが危険な理由

第四章:霊障は理不尽なもの

第五章:先祖と私たち

第六章:この世の上手な過ごし方

 

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