先日、ネットのニュースで面白い記事を見つけました。それは記者が洋食レストランで“フォークの裏側にご飯を載せて食べている人を見た”というものでした。昔は洋食屋さんでそうやってライスを食べている人が時々いました。そういう私も中高生の頃に洋食屋さんでそうやってご飯を食べていました。理屈で考えればフォークの背中にご飯を載せるのは食べにくいだけなのに、どうしてそんな食べ方をしていたのか。私の記憶では学校かホテルのマナー教室で「洋食ではそうやって食べるのがマナーである」と教わったからです。私が子供のころは海外へ出かける日本人はほとんどいませんでした。ですから欧米の言葉も文化もそれを実体験してきた人はめったにいません。ですからマナー教室の日本人の先生から、「欧米ではこうやって食事をしている」と言われれば、誰もがそれが正しいマナーだと思ってしまいます。でも考えてみれば、欧米で洋食を食べるときは、ライスではなくパンが出てきますから、こんなフォークの使い方をするアメリカ人はいません。今ではほとんどの日本人は、食べやすいようにフォークの表にご飯を載せています。

 欧米と言えば昔の英語の先生の発音は滅茶苦茶でした。私が中学生の時の英語の先生は[occupy(占有する):アキュパイ]を「オカッピー」」と発音していました。私が中学生の頃までの日本の英語教育は、ほぼ100%紙ベースで問いに答えます。今のように「リーディング」や「リスニング」の試験はありません。先生も重箱の隅をつつくような「三単現のS」とか「過去形のed」など、文法重視の試験をクリアしてきた人たちです。ですから発音は滅茶苦茶で英会話もできません。私の中学は横浜市にありましたので、何かのイベントで横浜港の大桟橋に教師引率で出かけました。外人が何人も歩いていたので、生徒たちは英語の先生に「先生、外人に話してみてよ」そう言って何回もお願いしてみました。それは生徒の気持ちとしては、ここで“先生の格好良い姿”を見たかっただけなのです。しかし、先生は最後まで強硬に拒んで逃げて行ってしまいました。

 英語というと思い出すのが「ザ・ランナウエイズ(The Runaways)」です。1970年代に活躍したアメリカの女性5人組のロックバンドです。1977年には日本公演も行われ、ヒット曲も出していますのでご存知の方もいると思います。私が覚えているのは、代表曲「Cherry Bomb」です。「bomb爆弾(ボーン)」の最後の「b」は発音せずに「ボーン」と読みます。しかし、日本でシングルカットされて発売されたレコードジャケットには、カタカナでしっかりと「チェリー・ボンブ」と書かれていたのです。今は数多くの日本人が海外へ出かけます。そのため欧米の言葉や文化に触れる機会が増えて、このような間違いをすることも無くなりました。しかし、当時の日本人の持つ欧米への認識は、現地の状況とは全く異なることがいくつもあります。

 また、海外の言葉や文化の問題以外にも、昔の常識が今とはかなりかけ離れていて、恐ろしくなるようなことはいくつもあります。たとえば食べ合わせで言えば、「うなぎと梅干の食べ合わせは悪い」というものもありました。梅干しに含まれるクエン酸は、胃酸の分泌をうながし脂肪の消化を助けます。うなぎはビタミンAやB1が豊富で滋養強壮に役立つ食材です。ですから栄養学的にはむしろ好ましい食べ合わせです。「コカ・コーラを飲むと歯が溶ける」というものもありました。歯にはカルシュウムが多く含まれています。コカ・コーラの炭酸がカルシュウムと結合して“炭酸カルシュウム”になると、水溶性のため歯が溶けるという論理です。ただ、それなら悪いのはコカ・コーラではなくて炭酸になります。「甘いものを食べると虫歯になる」というものもあります。食事をすると虫歯と関連のある“ミュータンス菌”が歯の間に残った食べかすを分解して酸を出します。そのため食後30分は、歯のエナメル質は溶けやすい状態になりますが、それは甘いものが悪いのではなくて、ダラダラと何回も食事を続ける“回数”の問題になります。(2)へ続く。

 

 

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霊界が教えてくれるこの世で幸福になる方法


■書名

霊界が教えてくれる

この世で幸福になる方法

■著者:霊能者SHUN(シュン)

■四六判248頁

■定価1650円(本体1500円+税10%)

■ISBN978-4-341-08818-7

■発売 株式会社ごま書房新社

 

 目次

序章:地球の誕生と人類の出現

第一章:霊界の存在とその仕組み

第二章:人の縁の不思議

第三章:心霊スポットが危険な理由

第四章:霊障は理不尽なもの

第五章:先祖と私たち

第六章:この世の上手な過ごし方

 

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