東京では先日、積雪8センチの雪が積もりました。雪国に比べたらわずかな積雪ですが、高速道路は通行止めになり、電車も一部で運転が中止になって、交通機関は大混乱になりました。今はもう天候は回復して、今日も晴天になっています。ただ、厳しい寒さは相変わらずです。この時期、夜に通る人もいない町中を歩いていると思い出すことがあります。それはまだ子供だった頃に見た“怖いドラマ”の映像です。以前、このブログで“かまいたち”のことに触れたことがあります。“かまいたちとは、旋風(魔風)を引き起こすイタチの妖怪のことです。1968年9月15日~1969年3月9日までTBS系列で放送された「怪奇大作戦」というドラマがあります。子供たちに大人気だった「ウルトラマン」が、同じTBS系列の日曜日19時から19時30分という枠で放送されていました。ウルトラマンが1966年7月17日~1967年4月9日まで放送されていたので、「怪奇大作戦」は、その人気ドラマの後に放送されていました。ですからおのずと子供たちの注目も集まりました。ただ、「ウルトラマン」は、巨大変身ヒーローが、悪の怪獣を倒す特撮テレビドラマだったのに対して、「怪奇大作戦」には、巨大変身ヒーローも怪獣も出てきません。現代社会の中で発生する謎の科学犯罪を「SRI(科学捜査研究所)」のメンバーたちが、科学の力で解明していくテレビドラマでした。

 ドラマでは毎回、謎の怪事件が発生します。しかしそれらは人間の手によって引き起こされた”科学犯罪“だったのです。たとえば「かまいたち」は、”妖怪かまいたち“の魔風によって、人間がバラバラに切り殺されたように見えます。しかし実態は犯人が「真空切断装置」を使って、ターゲットを切り殺していたのです。このドラマか他のドラマだったのか記憶は定かではありませんが、冬の寒い夜に怪事件が発生したのです。

 あるサラリーマンが、仕事が終わり、コートの襟を立てて駅から家へ向かって歩いています。風が音を立てて通り過ぎる寒々しい冬の夜です。そのうち周囲の景色は冷たいコンクリートの建物に覆われていきます。見たところサラリーマンは大きな団地に住んでいるようです。人の気配もない団地の中を歩いていくと、自分の家のある棟が視線に入ってきます。そのときサラリーマンは、急に眩暈(めまい)に襲われてその場にしゃがみこみます。団地の中の同じ形をした建物が何棟も、頭の中でグルグルと回っています。しかし、しばらくしゃがんでいると眩暈は収まってきました。そこで力を込めて立ち上がると、もう眩暈は収まり、いつも見ている団地の風景が目の前に広がります。そこでサラリーマンは自分の棟を目指して足を進めます。やがて自分の棟までやってくると、いつものように入り口の階段を上がって、自分の家まで到着しました。サラリーマンが当たり前のように家のブザーを鳴らすと中から妻と思われる女性が玄関のドアを開けます。そしてサラリーマンが「ただいま」と大きな声であいさつをすると、出てきた女性は驚いた顔をして、「えっ、あなたは誰ですか?何のご用ですか?」と問いただします。サラリーマンは苦笑しながら「何ふざけてるんだ、〇〇、疲れてるんだから早く飯の用意してくれよ」そう言って家の中へ入ろうとします。すると女性はさらに大声を出して「やめてください、あなた誰ですか、警察を呼びますよ!」そう叫びます。するとその声に驚いた小学生ぐらいの男の子が家の中から飛び出してきます。そしてサラリーマンへ向かって「誰だ、お前は、早く出ていけ!」と怒りの形相で叫んだのです。サラリーマンはびっくりして「おい、××、ふざけるなよ、父さんだろ!わかってるだろ!」と答えますが、子供と母親はこのサラリーマンを家の外へ押し出して扉を閉めます。“ガシャン”という鍵をかけた冷たい音が団地の中に響き渡ります。サラリーマンはあっけにとられながら、1階まで降りると、周囲の建物を見回して確認します。どう見ても自分の家のある見慣れた風景なのです。それなのにまるでタイムスリップでもしたように、自分だけがこの世界から消されているのです。

 それはサラリーマンが団地に入ったときの眩暈の中で、このサラリーマンは現実の世界に並行して存在している“パラレルワールド”へ迷い込んでしまったのです。そんなストーリーでしたが、子供だった私にはとてもインパクトが強くて今でもこの映像が頭にこびりついています。そのためこの後しばらくは、私は家に帰って玄関に入るたびに、「もし家族がみんな私のことを忘れていたらどうしようか」とそんなことを考えさせられました。しかし今、私がスピリチュアルの世界に身を置くようになると、パラレルワールドの存在も、異次元の世界があることも当たり前のように理解しています。ですから冬の寒い夜に、人気のない町中を一人で歩いていると、このサラリーマンのように突然、別の世界へ入り込んでしまうのではないかと、不安になることがあるのです。

 

瑠璃光寺

 

【2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。

 

霊界が教えてくれるこの世で幸福になる方法


■書名

霊界が教えてくれる

この世で幸福になる方法

■著者:霊能者SHUN(シュン)

■四六判248頁

■定価1650円(本体1500円+税10%)

■ISBN978-4-341-08818-7

■発売 株式会社ごま書房新社

 

 目次

序章:地球の誕生と人類の出現

第一章:霊界の存在とその仕組み

第二章:人の縁の不思議

第三章:心霊スポットが危険な理由

第四章:霊障は理不尽なもの

第五章:先祖と私たち

第六章:この世の上手な過ごし方

 

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