第１２８５回　寄り付かれる

私は霊的な間口が広いので、自分の霊的な波長から離れた波長を持つ人ともつながることができます。霊的な波長は生まれた後から死んだ後まで変わりませんから、生きてる人も死んでいる人も数多くの人とつながることができます。死んでいる人＝霊とつながることは、有効に除霊や浄霊などの施術を行うことを可能にします。その分、私が霊障を受けるリスクも高くなります。その他には霊的な間口が広いことで、数多くの人や生き物に寄り付かれる（＝頼られる）ことが多くなります。

　霊的な間口の大きさは、渦潮の渦の大きさや台風の雲の直径をイメージしてください。大きな渦と小さな渦が接近すれば、小さな渦は大きな渦に引き寄せられます。そして小さな渦はやがて大きな渦に飲み込まれて行きます。たとえば霊の影響を受けて「背中が痛い」とか「腰が痛い」という人がいます。或いは霊障を受けたことでエーテル体（霊的身体）が傷ついて、その結果、足を引きずって歩いている人がいます。その人が私の隣に来ると、その人の体に出ている痛み・痺れなどは私に吸収されてどんどん楽になっていきます。その分、その痛みや苦しみは私に入り込んできます。ですから足の悪いお年寄りの家に行って、マントラを唱えながらパワーを送っていきます。その“行為”も重要ですが、極端に言えば、何もしなくても私が隣にいるだけで、お年寄りの痛みは私に吸収されて行くのです。そこで１時間、２時間と一緒に過ごす中で、お年寄りの状態はどんどん楽になっていきます。そして私が帰るころには動かなかった足が動くようになって、本人やご家族からものすごく感謝されます。玄関まで見送りに来たお年寄りやご家族に格好良く手を上げて帰ろうとした瞬間に、足が動かずに格好悪く“コケて”しまったことが何度もあります。それは自分でも気づかないうちに、そのお年寄りの痛みや痺れを私が吸収して、私の足がスムーズに動かなくなっていたからです。霊的な間口というのはそのような働きもします。

　私はこのブログの中でしばしば“人付き合いが苦手”だと書いてきました。それは若いころから人に頼られることが多く、頼られれば「エンパス」であり「HSP」もあって、自分の心身の状態が重く、苦しくなってしまうからです。その結果、いつの間にか、人との付き合いが負担になって避けるようになってしまったのです。さらに私流の言葉で付け加えると、霊的な間口が広いことで、狭い人の持つ、精神的・肉体的な苦しみを吸い取ってしまうからです。さらに、「人に頼られて私が苦しくなる」という状況は、相手が覚醒していない状態の方が、ダイレクトに届きます。それは人は誰でも“理性”を持って生きています。また、常識や人生経験もありますから、普通は見ず知らずの他人にいきなり頼ることはありません。しかし、意識の飛んでいる睡眠中や酩酊して頭が覚醒していない状態のときは、理性というフィルターが働きません。そのため間口の広い私は、さまざまな場所で多くの人から頼られるのです。

　一例を挙げると、学生時代、或いは会社の宴会など大人数でお酒を飲んでいるとき、普段あまり仲良くない知り合いでも、やたらと私の近くに寄ってくるのです。そして一緒に話しているうちに、気持ち良さそうに私に寄りかかって眠ってしまいます。そのため仕方なく“介抱役”をやる羽目になったことが限りなくあります。会社員の頃に電車で通勤していると、隣に座っている人が老若男女に関係なく、私にもたれかかって眠ることはしばしばありました。私にしてみれば非常に迷惑ですが、いきなり起こすのもかわいそうですから、その姿勢で耐えれるところまでは我慢します。もっと言えば、人間だけではなく生物がやたらと寄ってきます。以前、オープンカーに乗っていた時、屋根を外して海岸線を走っていると上空の“トンビ”と目が合うことがよくありました。気持ちが悪いので速度を上げても“トンビは私の車の上をずっと付いてくるのです。そして車が停車すると、私の車の上空で旋回を始めます。私が顔を上げて運転席の上空を見上げると、トンビは目玉をグルリと半回転させて私を睨みつけます。電車の車内に昆虫や蛾が入り込んで、隣の車両から女性の悲鳴が聞こえてきました。私が内心”きっとそのうちこっちに来るのだろう“と思っていると、やはり虫は私の乗っている車両まで飛んで来てこちらに接近してきます。私はこのようなことを何十年も続けてきた結果、人との付き合いを敬遠したり、虫や鳥のいる自然の中を避けるようになっていったのです。

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