第１５７７回　パワースポット

　ここのところYouTubeの私の「パワースポット巡り」がずっと更新できずにいます。楽しみに見ていらっしゃる皆さんには、この場を借りてお詫び申し上げます。コンスタントにずっと更新を続けていましたが、“酷暑”と言われた今年の夏になり、外を歩き回ることがはばかられました。私の仕事は浄霊などを中心に、一日中、家にこもってマントラを上げている時間が長く、自分で意識しなければ自然と運動不足になります。しかもここ3年ぐらいは浄霊の予定が半年以上も続くことが度々ありました。そうなると自分でも自覚できるほど、筋力や心肺機能が衰えていきます。少し歩いただけで足の筋肉はパンパンになり、息が上がってしまいます。この肉体で酷暑の中、山道を歩くことは“自殺行為”としか思えませんでした。

　しかし、夏が終わるとすぐに深夜の寒さが身に染みるようになりました。その間も浄霊や深夜の祈祷・施術などが続いて、遠くへ出かける時間が作れなくなりました。そのため申し訳ないと思いながらも、仕事優先でYouTubeの更新はなおざりになってしまいました。ときどきYouTubeの更新についてのお問い合わせもいただいておりますが、現状ではまだいつ・どこへ行きますとお答えできません。思えば、最初に埼玉県を回ってから、東京都・千葉県・茨城県・神奈川県・栃木県と回ってきましたので、あと群馬県へ行けば、関東圏はすべてクリアしたことになります。そこまでは一つの区切りとして実行したいとは考えております。群馬県のパワースポットももう頭の中にはあるのですが、この季節になると凍るような寒さが体に応える場所です。日時が決まりましたら、「X」かこの「ブログ」で発表しますので、どうか気長にお待ちいただければと思います。

　そもそも今回「パワースポット」の話を取り上げたのは、先ほど電話鑑定で「セドナ」の話が出たからです。「セドナ」はアメリカ合衆国アリゾナ州の州都「フェニックス」から、車で2時間ほど北に離れた「ココニノ郡」と「ヤヴァバイ郡」にまたがって位置する人口1万人ほどの市の名称です。この辺りは赤い砂岩の岩山に囲まれていて、「レッドロック・カントリー」とも呼ばれています。今、この辺りはキャンプやマウンテンバイク用の道が整備されて、観光地としても有名になりました。ただ、そもそもこの地は古来、ネイティブアメリカンが“聖地”としてあがめた土地でした。考古学の資料によると、この辺りは11世紀にはネイティブアメリカンの「ハバスパイ族」が住んでいました。この部族はこの地を先祖からのエネルギーや波動を感じ取れるパワースポット（聖地）と考えていました。ですからここで何かの儀式を行うのではなく、この地に立つこと自体が重要な儀式と考えていたのです。そのため近年になってこの話を聞いた世界中の神秘家・宗教家・霊能者がこの地に移住して大地のエネルギーを得ようとしました。そしてこの地には彼らの数々のコミュニティーが作られるようになりました。

　私はこの地を訪れたことはありませんので何とも言えませんが、有名なパワースポットというのは徐々に汚れていきます。それは「パワースポットのパワーにすがりたい」と考える人の多くは体の不調や上手くいかない人生に悩みを募らせているからです。その状況を打開するための最後の手段として、パワースポットでパワーチャージしたいと思う人は多いのです。ですから有名なパワースポットはそこを訪れる人たちが置いていった、痛みや苦しみや悩みがたくさん残されていきます。その結果、2年前に訪れとときには、強いパワーや凛とした空気感に感動したのに、今回来てみたらどんよりと澱んだ空気にがっかりさせられることがしばしばあります。「セドナ」は世界有数のパワースポットですが、私でも知ってる有名な神秘家や霊能者の何人かは、すでにセドナを離れて別の場所に自分のコミュニティーを移しています。そんなニュースを耳にするたびに、神聖な場所がどんどん無くなっていくようで寂しい気持ちになります。パワースポットは自然が我々に残してくれた貴重な財産ですから、きれいなまま次の世代へ残していきたいと切に思います。

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