日本人の寿命がどんどん延びていく反面、子供の出生率が伸び悩んでいますから、社会の高齢化はますます進んで行くことになります。人生経験を積んだ分別のあるお年寄りが増えていくことは、次の世代を担う中年層や若者からしても安心材料になります。“おばあちゃんの知恵袋”は衣食住や毎日の暮らしの中で、私たちに良いヒントや知識を与えてくれます。そんな人生の先輩たちがいつまでも元気で長生きしてくれることはありがたいのですが、残念ながら若い人たちに迷惑をかける“迷惑老人”が増えていることが今、社会問題になっています。

 たとえば電車の優先席に足にギブスを付けて“松葉づえ”を持った若者が座っていました。その若者に対して大声を張り上げて、「いい若いモンがちょっと怪我をしたぐらいで図々しく優先席なんかに座ってんじゃない!ここは老人が座る席だろ!」と、怒鳴る老人を目撃したことがあります。若者がおぼつかない足取りで立ち上がり、席を譲ったところ、近くに座っていたサラリーマン風の男性が、

「その席はお年寄りだけでなく、病気や怪我をした人の席でもあるんだから、堂々と座ればいいんだよ」

そう言って席を空けました。大声を張り上げた老人は、苦々しそうにサラリーマン風の男性を睨みつけて、今にも掴みかかりそうでした。他にも優先席で言えば、お腹の大きな若い女性が苦しそうに優先席に座っているとその女性の前にやってきたお婆さんが「妊娠は病気じゃないんだから、アンタが座る席じゃないんだよ!」そう言って、お尻を妊婦と隣の老人のわずかな隙間に強引にねじ込んできました。妊婦の女性は仕方なく立ち上がって、隣の車両へ移動して行きました。

 優先席以外でも、お店で若い店員に何分間も言いがかりをつける老人や、レジに人が並んでいるのに、それもお構いなしにずっとクレームを入れている老人もいます。中にはお客さんが待っている店内で、ずっと自分の経験談を披露して説教を続けている老人もいました。今、町のあちこちで周りの迷惑を顧みずに、自分勝手な主張を繰り広げる“迷惑老人”が目撃されるようになっています。

 最近、雑誌で読んだ記事に“なぜ、迷惑老人化する高齢者が生まれるのか”脳科学者の分析結果が載っていました。脳科学の視点で見ると、その理由は大きく分けて2つあります。まず1つ目は脳の中の“前頭連合野”の機能の低下による影響です。この場所はあらゆる情報を受け取り、思考・判断・行動を制御する部分です。分かりやすく言えば、ここは人の感情をコントロールする場所ですから、この機能が低下することで感情のブレーキが利かなくなって攻撃的になってしまうのです。そして2つ目は“前頭葉内部にある”前帯状皮質“の機能の低下です。ここは自己制御や共感力に関わりのある場所です。研究の結果、ここは48歳をピークに機能が低下することが分かっています。そうなると共感力が衰えることで、他人の気持ちを考えられなくなってしまいます。その結果、人目を気にせずに大声を張り上げたり、延々とクレームを言い続けるような高齢者になってしまいます。つまり、加齢とともに脳の機能は衰えますから、私にも皆さんにも、いずれ”迷惑老人“になってしまうリスクは持っていることになります。(2)へ続く。

 

 

【2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。

 

霊界が教えてくれるこの世で幸福になる方法


■書名

霊界が教えてくれる

この世で幸福になる方法

■著者:霊能者SHUN(シュン)

■四六判248頁

■定価1650円(本体1500円+税10%)

■ISBN978-4-341-08818-7

■発売 株式会社ごま書房新社

 

 目次

序章:地球の誕生と人類の出現

第一章:霊界の存在とその仕組み

第二章:人の縁の不思議

第三章:心霊スポットが危険な理由

第四章:霊障は理不尽なもの

第五章:先祖と私たち

第六章:この世の上手な過ごし方

 

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